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二年目に思う。競馬の何が面白いのか

  • 2013年05月07日(火) 08時46分
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競馬暦は一年半。剛の者からは「浅い」「ニワカ」「養分」と”呼ばれたくないクラシック三冠”のレッテルを体中にベタベタ張られているような気分だ。

天皇賞(春)は◎ゴールドシップ、NHKマイルカップは◎エーシントップだった。

純粋にお金儲けをしたいのであれば、競馬(ギャンブル)ほど向かないものはない。
それなら株取引とか、ベンチャー企業設立、街を徘徊して空き瓶を集めて酒屋さんに持っていく団体を設立する、徳川埋蔵金に賭けるとか、他に多様な方法があろう。

じゃあなんで競馬なんてやってるのか?

面白いからに決まっている。

どんなに効率が良かろうと利益率が高かろうと、その根底に「遊び」がなければ、何の楽しみもない。
その点競馬はどうだろう。
馬も人も生き物。何が起こるか分からない。成績表だけでは推し量れない真の実力。諦めずに応援するくされ縁もまたよし。調教がいくら良くても走らない馬は走らない。単勝一倍台でも平気で大気圏外に旅行してしまう。「やっぱり!」と「まさか!」の応酬。これが興奮せずにいられましょうか!!

そして何より.
馬券は万人に平等だ。

八百長だのと言ったところで、競馬はそうそう分かりやすくイカサマができるようなものではないし、一生懸命走っている馬や、勝とうと頑張るジョッキーに失礼だ。
興味深いのは、毎日誰かのため、身を粉にして働いている人、ボランティアで奉仕の精神を体現している人、勇気を出して善を行おうとする人々、そんな人に優先的に万馬券が降ってくるかというと、ないないない!という点。

もちろん、頑張っている人が評価される世界でありたい、いいことをすれば良い報いが救いが現れる世の中であると信じている。

それでも、普段ロクなことしてなくたって、嫌われてたって、ヤクザ屋さんで危ないお仕事をしていたって、暗黒街の元締めだって、当たるときには簡単に当たる。当たらないときには当たらない。善人もまた然り。
これは、どうしようもなく、あがきようもなく、実に端的な、単純な事実だ。

そこがどうにもすがすがしい。
人情論からも感情論からも自由になった、みんなが同じスタートラインにつける場所が、ここにある。社会的地位も人徳も関係ない。あるのは鋭い予想といくばくかの資金だけだ。

だから競馬って好きさ。
それではまた、週末に。(地方競馬の人は、平日も頑張ってください!)

大杉馬連
大杉馬連
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2012年1月から競馬を始めました。小学24年生です。チャールズ・ブコウスキーや阿佐田哲也、寺山修司、伊集院静などが好きで昔から読んでいるうちに(すべての作家に競馬への言及が濃くあ...

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