12月22日、ついに小牧騎手がレースに復帰。復帰初戦で鮮やかな逃げ切り勝ちを決め、会心のガッツポーズを見せてくれました。今回は、さっそく3日間開催を終えた小牧騎手を直撃。「感謝の気持ちでいっぱいだった」という3日間を語ってくれました。
■あのガッツポーズは感謝の印
──3日間開催、お疲れさまでした。復帰初戦での逃げ切り勝ち、おめでとうございます! ガッツポーズが飛び出しましたね。
小牧 ありがとうございます。休み中、本当にいろんな人に助けてもらったので、「ありがとう」の気持ちを込めて、みんなのためにガッツポーズしました。本来、頑張るのは馬だから、やたらと(ガッツポーズを)するのは好きじゃないんやけどね。あのレースは特別やった。戻っていったら、ジョッキーたちもみんなで「小牧さん、良かったですね!」って言ってくれて。うれしかったね。
![復帰初戦を勝利で飾った](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/data/komaki/121225_01.jpg)
復帰初戦を勝利で飾った
──ファンからの声援もたくさんあったのではないですか?
小牧 そうそう。本当にうれしかったです。朝イチのパドックで必ず応援してくれるいつもの男の子も、来てくれてましたわ。この場を借りて、みんなに「ありがとう」といいたいです。
──それにしても、いきなりの3日間開催で、月曜日こそ名古屋で1鞍でしたが、土曜日は4鞍、日曜日は7鞍も騎乗されて。
小牧 そうやねん。水曜日の段階でけっこう頭数が入っててね。エージェントさんが「日曜日はもっと増えそうなんだけど…」っていうから、「勘弁して(笑)」っていうたんやけどね。まぁ、乗れないことはないやろって思ってたんやけど、やっぱりしんどかったね。
──やはりまだ痛みがありましたか?
小牧 痛みというより、違和感があった。体力的にもきつかったし。ファンに対して、残念な思いをさせてしまったかもしれない。
──気力で乗り切ったという感じですか?
小牧 うん、頑張りましたわ。久しぶりに乗ったからか、太ももの筋肉がつらくて、バレットの子にマッサージしてもらいながら乗り切りました。正直、途中で止めようかな…と思った瞬間もあったんやけど、ここを乗り切れば、必ず来年につながると思って。完全なパフォーマンスとまではいかなかったけど、とにかく3日間、乗れたんでね。この状態でここまで乗れるなんて、俺もまだまだ若いやん!とか思いながら(笑)。
──月曜日は、名古屋グランプリに参戦(トリップ・5着)。結果は残念でしたが、名古屋にもたくさんのファンが詰めかけたそうですね。
小牧 そうそう、すごくありがたかった。レースは、勝ちに行く競馬をしたんやけどね。頑張ってくれたけど、残念でしたわ。
──ところで、復帰を決められたのはどのタイミングで?
![復帰を決め笑顔に](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/data/komaki/121225_02.jpg)
復帰を決め笑顔に
小牧 先々週の金曜日から調教に乗り始めたんやけど、そこで決めました。ジャパンCの日やったかな? 阪神1週目での復帰を視野に乗ったときは、痛いし、踏ん張りは効かないしで、“これは無理やな”って思ったんですけど、この前は跨いだ瞬間から、そのときとは全然違いました。正直、どうかなぁ…っていう不安もあったので、うれしかったねぇ。調教のあとは、めずらしくニコニコしながら帰ったわ(笑)。
──やはり、無理をしないでよかったですね。
小牧 ホンマやね。若いころだったら、乗っていただろうけどね。ここまできたら、年明けからにしようかな…っていう気持ちもあったんやけど、せっかくここまで回復したから、最後は仕事をしようと思ってね。しかし、よう休んだわ。最初は、“1か月くらいで治るやろ”って思ってたからね。甘かったわ。
──金杯まで10日以上ありますからね。ゆっくりしてください。年末年始はどう過ごされるんですか?
小牧 今年は、ある程度は仕事に出ようかなと思ってる。ずいぶん休んだからね。あ、1回くらいはゴルフに行こうかな。まぁ、仕事もするけど、ゆっくり過ごしますわ。1日も早く、本来のパフォーマンスができるようにならんとね。
【次回の太論は?】 『太論』でも度々登場しますが、小牧騎手といえば、ご自分で情報を調べて、ひとりで映画館に足を運ぶほどの映画好き。そこで次回は、絶対に泣ける映画やメッチャ怖い映画、小牧騎手がドキドキしたというラブストーリーまで、「フトシのオススメ映画ベスト5」をお送りします。
※2012年度の更新は今回で終了となります。2013年度は1月8日から更新いたします。