先週6月30日のWIN5は上位人気に推された馬たちが健闘。1〜4レース目を単勝オッズ5倍未満の馬が制し、5レース目の発走時点で1万9948票が残っていましたから、リーチに心躍らせていた方も多かったと思います。しかし、5レース目のラジオNIKKEI賞を制したのは単勝オッズ22.8倍(8番人気)のケイアイチョウサン。残っていた票のうち、この馬を拾っていたのは303票だけでした。割合にすると約1.5%で、これは単勝支持率(約3.5%)をはるかに下回る数字。リーチがかかっていた票のうち、大部分は5レース目も人気サイドの馬を選んでいて、ケイアイチョウサン級のダークホースにはあまり票が回っていなかったのでしょう。
ちなみに、過去117回のWIN5を振り返ってみると、単勝オッズ5倍以上の馬が1頭も勝てなかったのは4回(割合にして約3.4%、以下同)だけ。10倍以上の馬が勝てなかったのは23回(19.7%)、20倍以上の馬が勝てなかったのは69回(59.0%)となっています。要するに、単勝オッズ5倍以上の馬がWIN5に絡む確率は95%を超えており、10倍以上の馬が絡む確率も8割超、20倍以上の馬が絡む確率ですら4割超に達しているわけです。
5レースすべてで人気サイドの馬が勝ち、仮にそれを的中させたとしても、まず大きな配当にはなりません。しかも、ほとんどの回は単勝オッズ10倍以上の馬が(1頭以上)絡んでいて、単勝オッズ20倍以上の馬が絡むことも珍しくないのですから、最初からそういう決着を前提に買い目を組む方が効率的でしょう。WIN5くらい当てにくい馬券だと、不的中が続くうちに人気サイド同士の組番ばかりを買ってしまうようになりがち。適当な数の穴馬が混ざっているかどうか、自身の投票を定期的に見つめ直したいところです。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】
■今週の1点勝負レース