先週の秋華賞はメイショウマンボが勝ちました。前哨戦のローズSは4着。過去の傾向からするとこの点が減点材料でしたが、それは無視してよかったわけです。ただ、ローズSで最下位だった馬が3着に来るとは…。なかなか一筋縄ではおさまらないですね。
さて、今週は菊花賞。ダービー2着のエピファネイアが断然の1番人気になりそうです。そこで調べてみたのが、ダービー2着馬の菊花賞成績。1983年から去年まで、30年間の成績は以下のとおりです。
出走23頭、7勝、2着3回、3着4回。出走した場合の勝率.304、連対率.435、3着以内率.609
勝ったのは91年レオダーバン、92年ライスシャワー、93年ビワハヤヒデ、96年ダンスインザダーク、99年ナリタトップロード、2000年エアシャカール、07年アサクサキングス。こうして並べてみると、90年代は「ダービー2着馬を狙え」と言ってもいいくらいだったのに、今世紀に入ると様相が一変しているような気がします。
もう少し詳しく見てみましょう。上記7例のうち5回は、ダービー2着馬がダービー馬を負かして勝った、というもの(92、93、96、99、2000年)。ところが、今回と同じ、“ダービー馬不在”でダービー2着馬が勝ったのは、ここ30年で91年と07年の2回しかありません。
さらに、“ダービー馬不在”の菊花賞でダービー2着馬が1番人気に推されたケースは5回ありましたが、勝った馬は1頭もいないのです。90年メジロライアン=3着、97年シルクジャスティス=5着、04年ハーツクライ=7着、09年リーチザクラウン=5着、10年ローズキングダム2着。連対したのも1頭だけですから、このパターンに当てはまる馬はかなり危険と言えるでしょう。
それじゃぁ、“ダービー馬不在”の菊花賞で1番人気に推されたダービー2着馬が勝ったら、いつ以来のことか、と思って調べてみたら、衝撃的な事実を発見!なんと、そういう前例は全くないじゃないですか!!!!!!
ちなみに、先に挙げたここ30年の“ダービー馬不在+ダービー2着馬1番人気”の菊花賞を制した5頭のうち4頭は、春のクラシックには出ていなかった馬(90年メジロマックイーン、04年デルタブルース、09年スリーロールス、10年ビッグウィーク)でした。今回はそういう馬がやたらと出ていますので、その中から勝ちそうな馬を選べというほうが難しいかもしれませんが…。
なにはともあれ、もし今回、エピファネイア(たぶん間違いなく1番人気でしょう)が勝ったら、74回を数える菊花賞の中で、初めての出来事になるってことです。凱旋門賞で日本馬が勝つくらいの快挙と言ったら言い過ぎですかね。さぁ、あなたはそれでも“史上初”にかけますか?(余計なことを言ってスミマセン!)。