スマートフォン版へ

「年の初めのためし」

  • 2013年12月28日(土) 12時00分


◆年末年始はお近くの地方競馬場へ!

 先週の有馬記念、「輪」馬券も「第58回」馬券も、結局不発でした。間違えて私に乗っちゃったみなさん、申し訳ありません!それにしても、オルフェーヴルのあの勝ちっぷり、とんでもなかったですね。馬券で失ったお金は、その観戦料としておきましょう。

 有馬記念が終わっても、まだ東京大賞典がある年末。大晦日も、そして年が明けた元日も、地方競馬は休みなく開催されます。ただし、12月30日から1月2日は地方競馬IPATでの投票ができません。こういう時こそ、近くの地方競馬場にでかけてみてはいかがですか?

 私も、ここ数年は年末に大井、年始に川崎で、トークショーやばんえい競馬の場立ち予想会に出演するのが恒例となっています。暮れの大井(ふるさとコーナー)のイベントとしてすっかり定着したばんえい場立ち予想会は29、30日に開催。これまでほぼ“フル出演”してきた私ですが、今年は都合により30日のみの参加とさせていただきます。

 年明けは、2日から4日まで3日続けて川崎競馬場へ。2日と4日はばんえい競馬の場立ち予想会が開催されるほか、2日はばんえい帯広記念、3日は川崎競馬報知オールスターCの予想トークショーが行われます。年末年始は地方競馬で大忙し。ゆっくり休んでいられる時間はそんなにありません(ということに文句を言っているわけではなく、ありがたいと思っているんですよ!)。

 何十年か前まで、大晦日と言えばテレビで「レコード大賞」→「紅白歌合戦」→「行く年来る年」を見るのが恒例行事でした。正月は、そう「初詣!爆笑ヒットパレード」と「新春スターかくし芸大会」。さらに、これでもかというほど「お正月を写そう」とか「おせちもいいけどカレーもね」とか、キャッチコピーが頭にへばりついて離れないCMが流れてくる、というのが定番で、だからこそ正月、という気分に浸っていたわけです。

 その決まりきったパターンに変化が訪れたのはいつ頃からでしょうか。私の常識がすべての方々の常識ではないということは承知していますが、長く当たり前になっていたものが当たり前でなくなると、なんとなく正月気分が薄れてしまうことって、ありますよね。

 来年の正月で言えば、5日が日曜日になったため、テレビ東京ウイニング競馬での金杯中継がありません。これは2003年以来11年ぶり。どうやら、ふだんとはちょっと違う正月になりそうです。

 そういうことからすると、ここ数年続けて出演させていただいている正月の川崎競馬イベントは、私にとってたいへん貴重な「年の初めのためし」なのです。この年末年始も、競馬と共に暮れ、競馬と共に明けていきます。そうやって無事に過ごせることは何よりで、馬券の当たり外れは別問題だと思う、きょうこの頃であります。

 では、みなさん、今年1年、ありがとうございました。いいウマ年を迎えましょう!


■お知らせ■
次回の更新は、年明けの1/11(土)になります。

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング