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年明け第1回は今年のダービー勝ち馬を予想します!

  • 2014年01月11日(土) 12時00分


◆ダービー馬が持つ「超レアなデータ」とは…?

 競馬ファンのみなさん、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしく!

 さて、ウマ年第1回の当コラム。テーマはズバリ、第81回日本ダービー勝ち馬予想です。去年は、年明け2回目のコラムで「今年の漢字」を予想し、それをもとに年末の有馬記念を占うという大胆な行動に出ました。結果は、「今年の漢字」こそ外れましたが、有馬記念は「オルフェーヴルが勝ちます!」と書いて見事的中させたのです!!!

「そんなの忘れちゃったよ」って?そりゃぁごもっとも。書いた本人も忘れていて、有馬記念の馬券を外しちゃったくらいですからね。でも、11カ月先のレースの勝ち馬を当てられたのなら、半年先のレースは簡単に予想できるはず。というわけで、ダービー馬予想に挑戦することにしました。

 頼りにするのは過去のデータ(これまで散々裏切られてきたのに、懲りないヤツですね)。1994-2013年のダービー馬20頭のうち、3歳になってからデビューした馬は20頭中2頭だけ。2000年のアグネスフライト以来出ていません。つまり、今世紀に入って途絶えているということ。なので、とりあえず2歳でデビューしている馬に候補を絞り込みます。

 2歳でデビューしダービー馬となった18頭のうち、2歳時に重賞を走っていた馬は10頭で、走っていない馬が8頭。どっちの組から選ぶか、ここは思案のしどころです。

 94年から05年までは、2歳時重賞出走馬4頭VS不出走馬6頭だったのが、06年以降は6VS2と重賞出走馬が優勢。それなら優勢のほうから選ぶのが無難でしょう(この選択が勝負の分かれ目という気がするんですけど)。

 2歳時重賞出走→ダービー優勝の10頭のうち、重賞(もちろん2歳の)勝ち馬は7頭で、勝てなかった馬は3頭。そこでこれも、確率の高い、勝った馬のほうを選びます。

 では、どういう重賞を勝っていたか。ラジオNIKKEI杯(旧ラジオたんぱ杯)が3頭で、朝日杯、札幌2歳S(旧札幌3歳S)、阪神JF、東スポ杯が1頭ずつ、でした。朝日杯優勝→ダービー制覇は94年のナリタブライアンまでさかのぼらなければいけませんし、阪神JFからというのも07年のウオッカだけ。極めて希な例と考えられます。

 では最終選考。去年の札幌2歳Sは函館開催でしたね。こういうイレギュラーなレースを勝った馬がダービーを制したという例がないので外します。そしてもう1つ、前年のダービー馬が2歳時に走った重賞に翌年出た馬はダービー馬になっていないという、超レアなデータを発見しちゃいました!今年の場合、去年のダービー馬キズナが走ったラジオNIKKEI杯の出走馬からはダービー馬は出ないっていうこと。これで結論が出ました。

 そう、今年のダービー馬は、去年の東スポ杯を勝ったイスラボニータです!わりと素直な予想でしょ?みなさん、今回のコラムをどうぞお忘れなく!(調子に乗るな!)

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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