◆ハープスターが敗れたことでレッドリヴェールの扱いは、よりデリケートになる 今日はオークス。いつもの競馬場の風景と違って、そこここに華やぎが散らばっている。こんな日は、「ハープスターって、やっぱり強い」――連れの彼女たちの顔に、スカッとした笑みがこぼれるような、簡単な競馬がいいな。
しかし、スカッと前が開き、ど真ん中からズボリと突き抜けたのはヌーヴォレコルト。2分25秒8は、ジェンティルドンナの2分23秒6の大レースレコードは別格として、オークスとしては十分合格点。岩田の会心が、最後の闘志を導き出した。
ハープスターは、上がり33秒6の脚は使ってはいるものの、ゴール板を通過した際には脚色もいっぱい。言われているように、距離もあったかもしれない。桜花賞時の、光の珠がそこにあるような、絶妙の肌艶と違って、首差しや腹回りの薄ら黒い汗染みにも違和感を感じた。桜花賞の上がり32秒9の反動みたいなものもあったかもしれない。マイルの桜花賞ならば、1分33秒3は歴代屈指でも、2400mのオークス舞台では歴史的ではありえなかったということなのだろうが、よく頑張った2着でもあり、同時に残念も混じる2着だった。3着のバウンスシャッセは、頑張った3着ではなく、直線不利を招いてしまった、より大きな残念と痛恨が入り混じる3着。サングレアルはマイナス14キロでは辛い。
ハープスターが、ごく普通の決着タイムでオークスを2着に敗れたことで