◆イスラボニータが距離をこなせるかどうかについては遺伝子検査の話まで出てきて議論の的に
ダービーでは皐月賞馬が人気になることが多いはずだが、今年のイスラボニータについては、人気にはなるだろうが一本かぶりとまではいかないだろう。それはやはり距離があるからで、同馬が距離をこなせるかどうかについては遺伝子検査の話まで出てきて議論の的である。
一方で、どんな馬にも初距離や距離延長に関するリスクはある。そこで今回はいささか野蛮な調査法ではあるが、今回出走する馬たちの父について、「産駒の芝2400m以上戦初経験レースにおける成績」を調べてみよう。芝2400mではなく「芝2400m以上」としたのは、2500mや2600mを走ってから2400mに来るケースもあるからだ。その場合後から走った2400mのほうを対象にするのではなく、最初に走った2500m・2600mのほうをカウントすることになる。
まずは問題のフジキセキ。「はじめての芝2400m以上戦」の成績は[6-3-8-100]で勝率5.1%・複勝14.1%。回収率は単61%・複53%。あまり芳しくない数値だ。
トゥザワールドと同じキングカメハメハ産駒はというと、[10-9-10-100]で勝率7.8%・複勝率22.5%はフジキセキより上。ただ回収率は単55%・複53%。人気になるレベルの馬は走るが穴になりにくい。
ワンアンドオンリーと同じハーツクライ産駒は[6-10-9-48]で勝率8.2%、複勝率34.2%。回収率は単65%・複103%。単穴は出ていないがここまでの中では一番良い。
ディープインパクト産駒は[16-18-11-74]で勝率13.4%、複勝率37.8%。回収率は単73%・複72%で穴にはなっていないが、勝率が高い。
あくまで超単純かつ荒っぽい調査だが、こうしてみるとやはりイスラボニータと2400mという問題について、悩んでしまうところである。