◆新勢力も見当たらず、伏兵狙い 6月のこの時期に移ったのは2012年から。この重賞で小差2着に突っ込んだショウナンマイティ(今年は日曜の安田記念に出走)は、7月のGI「宝塚記念」でオルフェーヴルの3着。昨2013年は、この鳴尾記念を3着したダノンバラードが、宝塚記念でゴールドシップの2着に食い込んでいる。
日程からすると宝塚記念の有力な前哨戦になるが、今年は主役であっても不思議ない
トーセンジョーダンもすでに8歳の夏を迎えている。
トゥザグローリーもちょっと苦しい戦いが続いている7歳馬。これといった新しい勢力の見当たらない12頭立てで、雨の影響の程度が判断しにくい天候も考え合わせると、そうムキになって手を出す組み合わせではないかもしれない。
などといいながら、当然、参加することになるから、ここは伏兵狙いの一手。6歳
サクラアルディート(父ディープインパクト)を狙いたい。
1月のAJC杯(GII)で2着に好走したあと3回連続して凡走しているが、うち2回は2400-2500m。全連対記録が2200m以下に限られるこの馬にとって、距離が長かったろう。また、前回の新潟戦はレース上がりが34秒1の高速上がりのレース。ディープインパクト産駒にしては鋭い切れを持たないこの馬に、一番不向きなレースが連続したため。
それでも前回の新潟戦では珍しく積極的なレースを展開し、直線残り100mの地点まで先頭だった。気合を入れるレースをしたことにより、あまり調教駆けしないこの馬にしては、併走で見劣ったとはいえ、最終追い切り「坂路53秒2-38秒4-12秒1」なら上々。阪神内回り2000mで多少なりとも時計がかかって不思議ない芝状態。早めに進出してヴェルデグリーンの2着に踏みとどまったAJC杯の再現が望めると考えた。
幸騎手はテン乗りではなく、1000万特別を勝った際に先行して抜け出している。
行きたい
トウカイパラダイス、
カレンミロティックを射程に入れながらの強気のスパート作戦に期待したい。
今回は一気に人気落ちと予想されるので、信頼度の低い馬同士の組み合わせのここは、少し手広く流したい。相手本線は
エアソミュール、しぶといトウカイパラダイスだが、妙味は多少でもタイムがかかれば突っ込んで不思議ないデキにある
フラガラッハ、阪神なら一変しそうな
エックスマークか。