福島開幕週の逃げ・先行馬について実際のデータではどうなのだろうか
今週から福島開幕。開幕週、しかも福島となると「逃げ先行馬だ! 内枠だ!」ということになるが、実際のところデータではどうなのだろうか。
過去10年(うち2011年は開催なし)、夏の福島開幕週について調べてみよう。
2歳戦や3歳未勝利戦はもともと「強い馬が前へ行ってしまう」という傾向があるので、ここでは3歳上戦(500万条件以上)を対象とする。
芝のレースにおける位置取り別成績は次の通り。
芝のレースにおける位置取り別成績
実際、前に行ければ有利であり、回収率もついてくる。逃げた馬の回収率は昨年の開幕週に出た14番人気1着によって大きくなりすぎている面はあるが、それを除いても優秀だ。ちなみに昨年の開幕週は当該条件の土日6鞍で逃げた馬がすべて連対。一昨年は土曜こそ4戦1勝だったが日曜は1、2、2、2、3着(1、1、3、5、7番人気)だった。
ただ、見え見えの逃げ馬だと人気になってしまうし、逃げられなかった場合のリスクも大きい。「前走の位置取り別」で見ると、
前走の位置取り別成績
となり、「前走も逃げていた馬」は買われすぎていることが回収率から分かる。前走で先行していて、ハナへ行く含みも持たせているような馬がベストだろう。
ちなみに、枠順でいうと内枠馬の単勝は買われすぎている傾向がある。1〜4枠(枠番ベース)に入った馬の単勝回収率は40%しかない。ただ複勝回収率は97%で、複穴は期待できる。フォーメーションのイメージていうと、真ん中外めから逃げ先行する馬→内枠からラチ沿いを立ち回る先行・差し馬という感じだろうか。