福島開幕ピッタリ競馬・リスクはあってもピッタリ競馬
第3週に行われていたラジオNIKKEI賞が去年から開幕週に変更された。
で、どうなったか?
こうなった。
1着 ケイアイチョウサン 14-14-15-14 8人気
2着 カシノピカチュウ 7-8-10-8 14人気
3着 アドマイヤドバイ 4-4-6-4 5人気
8人気-14人気-5人気の決着で3連複でも111170円!!
大荒れだ!
ハンデ戦になって8年。
穴馬が1頭は飛び込んで来やすいレースではあったけれど、1、2人気が揃って圏外に敗れることもないレースでもあった。
もしかして開幕週の馬場が人気馬を飛ばしやすい何かを産み出したか?
だとすると今年も開幕週だから黙って1、2人気馬をナイガシロにしていい??
その前に、上記の1着〜3着馬は1、2人気が飛んだことをお祝いするために記したものではない。
位置取りを入れたのは開幕週の絶好の馬場なのに1〜3番手を追走した馬が残れていないことを強調するために入れたのだった。
実際、逃げた馬は9着、2番手・3番手の馬は4着・5着だった。
馬場がいいから、できるだけ前につけたい騎手心理が作用しすぎて、逃げ・先行馬に苦しい展開を呼んだのかもしれない。
ただ1着〜3着馬の通った場所を見ると、差し馬なら何でもいいわけではないこともわかる。そこにも開幕競馬らしさがあった。
以下は道中の位置と直線に向いての位置
1着 6枠11番 道中→後方・内ピッタリ 直線→最内
2着 2枠4番 道中→中団・内ピッタリ 直線→内
3着 2枠3番 道中→4番手・内ピッタリ 直線→内
みんな、道中、内ピッタリ。
内ピッタリで、ドバイ-ピカチュウ-チョウサンな隊列で進み、
つまり先行系-中団系-追い込み系な隊列で進み、
直線で、その3頭の位置が入れ替わり、3着-2着-1着した。
そんな競馬だった。
横山典ケイアイチョウサンは最後方にいたのに、直線に向いたら、最内を突いて、いつの間にかスルスルと抜け出し、1着した。そのことは、鮮明に記憶しているけれど、2着馬、3着馬も道中内ピッタリを追走していたというわけだ。
開幕週の後半のレースでときどき巻き起こる、内差し競馬だった。
たとえば、こんな想像はできる。
開幕週初日の競馬が前に行ったもん勝ちになる。同時に外を回ったのでは間に合わないことも痛感する。
↓
それを見て、前につけたくなる。もしくはそれを見た関係者から指示が出て、前につけざるをえなくなる。同時に外枠の馬も内に潜り込みたくなる。先行して内を狙うか、後方に下がって内を狙うか。
↓
馬場はいいし、小回り1800の一周競馬だしで、多少無理をしてもなんとか持つような気にもなる。で、仕掛けがちょっとずつ早くなって、直線は短いはずなのに逃げ先行馬が踏ん張れなくなる。
↓
差しが間に合ってしまう。
しかし、それでも1着から3着は内ピッタリにいた馬たち。
外を回した馬はやっぱり差し届かず。
今年も絶好の馬場ならば、あてはまるかもしれない。
ならば今年も応用してみるまで。
で、思いついたのが以下の3項目。
1 内枠の馬をよく吟味する。
2 内枠の馬が馬群の中から抜け出す競馬ができるのかよく吟味する。
3 枠に関係なく騎手も吟味する。
うむ、実にカンタンだ。内枠と騎手を見ればいいだけだ。
1番は枠順が発表されないと先には進めない。
でも2番と3番は想像はできる。
内から抜け出す競馬ができる馬か、外からでないと伸びない馬かは過去歴から想定くらいはできる。
内枠競馬は包まれるリスクもあるから騎手によっては、そのリスクを避けようとするかもしれない。人気がないとリスクを恐れず、人気があるとリスクを恐れる騎手もいるかもしれない。
函館SSがいい例だ。内枠天国で岩田のストレイトガール、武豊のスマートオリオンは、その好枠が徒になって、包まれて出て来れなかった。
けれど勝った馬は内から抜け出したガルボだった。
包まれる不利はあっても、実際何頭か包まれたとしても、勝つのは外ではなく内だったりする。
内が絶好ならば、リスクはあっても内から狙うべきなのかもしれない。もちろん外枠でも横山典みたいな騎手は内に潜り込んで、最内追い込み競馬をしてくるかもしれない。だから騎手に関しては枠を無視して眺める必要もありか。
ではどの馬を内ピッタリ候補として持ち上げていいのか?
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ラジオNIKKEI賞の基本的な項目
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ハンデ戦になった06年以後の成績
1人気成績 0-1-2-5
2人気成績 3-2-1-2
→1人気と2人気を比べると、2人気のほうが成績はいい。
トップハンデ馬の成績 0-1-0-11
→トップハンデ馬はナイガシロにしやすい。
勝ち馬のハンデ
54キロ 4勝
56キロ 1勝(トップハンデにあらず)
55キロ 1勝
53キロ 1勝
52キロ 1勝
馬券圏内のハンデ
57 1頭 0-1-0
56 3頭 1-1-1
55 7頭 1-3-3
54 7頭 4-2-1
53 4頭 1-1-2
52 1頭 1-0-0
51 1頭 0-0-1
1人気(予想では) クラリティシチー 55
2人気 ショウナンワダチ 56
トップハンデ ショウナンワダチ 56
1人気より、2人気の方が期待できる過去あり。
→ならば、1人気候補クラリティシチーはサゲられそう。
トップハンデ馬はナイガシロにできる過去あり。
→ならば、ショウナンワダチはナイガシロにできそう。
つまり、
1人気候補のクラリティシチーとトップハンデで2人気候補のショウナンワダチをダブルで心配していいことになる。
おっと、今年も1,2人気が揃って圏外へ消えるのか?
もしクラリティシチーが2人気になるならば、話は別だけど、このまま1人気で進むならば、積極的にアプローチする必要はないだろう。
たしかに1人気は0-1-2-5で馬券圏内に何頭か入っている。でも1人気としては物足りない数値でもある。ならば現段階で積極的に1人気を吟味をする必要もないのではないか。
勝ち馬のハンデ幅は54を中心に52〜56まで。
馬券圏内のハンデ幅は54と55を中心に53、56、ときどき52、51、57。
まずはハンデ的に中心視できそうな55、54の馬から吟味すればいいのではないか。
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ハンデ55〜54で内ピッタリ競馬できそうな馬
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クラリティシチー 55 1人気
ピオネロ 55 3人気 内差し◯
ミヤビジャスパー 55 4人気 内差し◯
イタリアンネオ 54 7人気
ウインフェニックス54 6人気 内差し◯
ウインマーレライ 54 5人気
メドウヒルズ 54 10人気
ラリングクライ 54 8人気 内差し◯
ピオネロ・前走、武豊騎手で内から差して2着した。ただし今回は蛯名騎手。内枠に入れば楽しみは広がるけれど、5枠より外に入るとちょっと心配。それなりの人気馬に騎乗するときはリスキーな競馬をしないことも多いからだ。
ミヤビジャスパー・内差し経験あり。鞍上・池添も内にこだわる騎乗をすることあり。内枠に入ればピッタリ競馬をする可能性大。ただしこの馬は外差し競馬もできるので、外枠に入ったら無理に内を突く競馬をするとは思えない。
ウインフェニックス・3走前に最内を突いて1着したこともあるけれど、これは先行競馬でもあった。それよりも葉牡丹賞で馬群を割って抜け出した競馬の方が迫力があった。
ラリングクライ・未勝利を勝った時が馬群から抜け出す競馬だった。未勝利だから相手も弱かったかもしれないけれど、怯まず抜け出たのは事実で、内ピッタリ競馬をする資質はありそう。
ピオネロ 予想3人気
ミヤビジャスパー 予想4人気
ウインフェニックス 予想6人気
ラリングクライ 予想8人気
うむ、人気的にちょーどいい感じのラインナップだ。
ただ内差しにはリスクがつきものだから、できれば人気のなさそうなウインフェニックスやラリングクライが内(1枠2枠)に入ってくれるとありがたい。
というわけで、今年は去年1年だけの結果から,内ピッタリ競馬に注目してみることにした。
これを成功させるために必要なものは、
「内枠・逃げ先行天国の絶好の馬場」と「前が止まらないという定石系コメント」。
この2つが揃ってくれれば、去年と同じような状況が生まれるはず。
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ラジオNIKKEI賞注目馬
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内枠で期待
ウインフェニックス 54
ラリングクライ 54
ピオネロ 55
ミヤビジャスパー 55
おまけ(53キロ枠で期待)
ブレイヴリー・フルキチ騎手は、徹底的に内にこだわる騎手。重賞3勝はすべて内から差した。目黒記念で12人気のラブイズブーシェを2着に持ってきたときも直線で最内を突いた。
内枠に入ったら大穴で一考(予想12人気)。