【栗東】
◆ミュゼバトラー(牡、父ダイワメジャー、母モンターニュドール、栗東・田所秀孝厩舎)
2013年セレクションセールにて、1300万円で落札されており、おじに2010年セントウルSなど、スプリント重賞で3勝を挙げているダッシャーゴーゴー(父サクラバクシンオー)がいる血統。
本馬は5月23日に宇治田原優駿Sから栗東へ入厩。7月2日のCW追い切りでは、レースで騎乗予定の武豊騎手が跨って、6F82.9秒をマーク。「最初は動きに重さもありましたが、追うごとに良くなっています。ゲートの出は普通なので、レースの流れに乗れるかが鍵。スムーズなら、しっかり脚を使ってくれそうです」と田所秀孝調教師。7月12日(土)中京芝1400mでデビューする予定となっている。
ミュゼバトラー
◆ピースオブジャパン(牡、父ダイワメジャー、母マイティーカラー、栗東・宮徹厩舎)
半兄にダートで3勝を挙げているブライトアイディア(父ゴールドアリュール)がおり、母は2005年エリザベス女王杯(12着)に出走しているが、どちらも同厩舎の管理馬。担当者も兄や母と同じ荻須恭一郎調教助手で、厩舎ゆかりの血統馬。
7月2日の坂路では、4F52.8秒と好時計をマーク。「やれば動く馬。いくらかソエ気味なところはありますが、現状はレースに支障をきたすレベルではありませんし、初戦から楽しみにしています」と宮徹調教師。デビューは、7月12日(土)中京芝1400mを国分優作騎手で予定されている。
ピースオブジャパン
◆カラパナビーチ(牡、父キングカメハメハ、母インユアアームス、栗東・吉田直弘厩舎)
近親に2005年オールカマーを勝ち、2004年菊花賞では、デルタブルースの2着だったホウキパウェーブ(父カーネギー)がいる血統。当初は先週の中京芝1600mでデビューする予定もあったくらいなので、乗り込み量は十分。
6月27日の坂路では、新馬ブリクストを追走して、僅かに遅れたが、4F52.7〜1F12.5秒の好時計を出している。7月4日はCWで追い切られて、6F84.6秒をマークしており、坂路馬場、トラック馬場問わずに動けている。7月13日(日)中京芝1600mを北村友一騎手でデビューする予定。
なお、ブリクストは7月12日(土)中京芝1400mを川田将雅騎手でデビュー予定。
カラパナビーチ
◆タキオンレディー(牝、父クロフネ、母キョウエイタキオン、栗東・柴田光陽厩舎)
近親にG1を7勝したテイエムオペラオー(父オペラハウス)や、芝中長距離で5勝を挙げているステラウインド(父ゼンノロブロイ)がいる血統。本馬はクロフネ産駒だが栗毛。テイエムオペラオーが栗毛だったことを思うと、母系の血をしっかりと受け継いでいるのかも知れない。
坂路での追い切り時計は4F55秒台から詰まってこないが、ゲート試験時には、11秒台のラップを刻んでおり、決してスピード不足の馬ではないだろう。追い切り本数自体は十分に積まれており、初戦から楽しみ。7月12日(土)中京芝1400mを太宰啓介騎手でデビューする予定となっている。
【美浦】
◆キッスアフィニティ(牡、父ゼンノロブロイ、母キッスパシオン、美浦・久保田貴士厩舎)
2006年のローズSなど重賞4勝&桜花賞2着のアドマイヤキッス、昨年の新潟大賞典を制したパッションダンスの半弟。じっくりと追い切りの本数を重ね、ここ2週は北村宏司騎手が騎乗して速めを追われている。「どちらかというと持続的に脚を使えそうなタイプ。馬の状態に合わせて十分に乗り込んできたし、ひと追い毎に良くなってきた」と久保田貴士調教師。7月13日、福島の芝1800mを予定している。
◆シードパール(牝、父ディープインパクト、母リアルエクスペクテイションズ、美浦・尾形和幸厩舎)
母の産駒はコンスタントに勝ち上がっている。1週前の追い切りは長めから追われ、好気配の仕上がりだ。「いいスピードがありそうだけど、あえて1800mから使っていくことにした。短距離だけの馬にならないように我慢することを教え込んでいるし、動きも水準以上。走りそうな感触を持っています」と尾形和幸調教師。7月13日、福島の芝1800mを横山典弘騎手で予定している。
◆ナイトフォックス(牡、父サクラバクシンオー、母アドマイヤシズカ、美浦・大竹正博厩舎)
一族からはビワハヤヒデ、ナリタブライアンの兄弟をはじめ、現オープンのラストインパクトやセイルラージなどが出ている。ここ2週は意欲的に好時計をマークしており、ひと追い毎の良化が目につく。「追い切る度に変わってきたし、いいところがありそう。操縦性があるし、バクシンオー産駒でも中距離をこなせそうなイメージです」と大竹調教師。7月13日、福島の芝1800mを川田将雅騎手で予定している。
◆ナギット(牝、父Smart Strike、母Freedom Flag、美浦・尾関知人厩舎)
先々週も紹介したが、抽選で除外の憂き目。マル混の新馬戦に適した条件がなかったため、2週のスライドを余儀なくされた。7月3日の追い切りは半マイルからの時計でセーブしたが、既に臨戦態勢を整えている。「まさかの除外で仕切り直しになるけど、ある程度は仕上げていたし、その状態を維持していければ…。先のことを考えれば1600mから使い出せるのはいいと思うし、気のいいタイプで初戦から期待しています」と尾関調教師。7月13日、中京の芝1600mを小牧太騎手で予定している。