2着の昨年は「ニンジャが忍びよる」今年の実況は…宮師余裕!?の“リクエスト”/トレセン発秘話
◆宮師が「もし雨が降って馬場が悪くなってしまったら、ずっと忍ぶだけになるかも(笑い)」
「あれは絶対、事前に“もし、この馬が来たらこう言おう”って考えてたやつやろ」(宮調教師)
昨年の北九州記念で管理馬ニンジャがゴール前、勝ち馬ツルマルレオンの内から伸びて来た時、アナウンサーが「ニンジャが忍び寄る!」と実況したことについてだ。
「うまいこと言ってたし、聞いてる方はおもろいけどな。ただ、この馬で一番傑作だったのは新潟2歳Sやね」
その特徴的な馬名から忍者の故郷である、滋賀県甲賀市と三重県伊賀市の観光協会が共同で応援団を結成。新潟2歳S当日、競馬場に協会職員が忍者の格好をして現れてくれたのだという。
「10〜20人ぐらいおったかな。競馬場のあちこちにポツポツと完全装備した忍者がおんねんから。俺も見てビックリしたよ。あれは笑ったな」
今年の北九州記念に忍者が襲来する可能性については「おそらく来ないやろ」とは宮師だが、馬の方は2着激走した昨年と変わらず「今年もまた忍び寄れるだけの状態にある」と言う。
毎年、この時期になると「目の周りが黒くなって、とても夏がいいとは思えない」(宮調教師)外見になるらしいが、その割に夏場に成績がいいのは敵を欺く忍術のひとつなのか?
気になるのは馬場状態だけのようで「前走のバーデンバーデンC(4着)も馬場が悪い分、最後まで伸び切れなかった。今年の小倉は開催日に毎週のように雨が降っているし、そこだけやね。もし雨が降って馬場が悪くなってしまったら、ずっと忍ぶだけになるかも(笑い)」。
逆に好天のもと、軽い芝で開催できた時には「そこらには来るはず」。その時は「違う実況を考えてもらわないと」と宮師は実況にもリクエストを出している。
(栗東の坂路野郎・高岡功)