今年の複穴候補はこの馬と決め打ってみたい
牡馬にせよ牝馬にせよ3冠目に向かうプレップレースでは「既存勢力か、新興勢力か!?」という構図になるわけだが、ことローズSに限っては既存勢力の圧勝である。
過去10年の着度数で言うと、前走GI組が[9-6-3-36]。その他の組は複穴、しかも3着メインで狙うしかない。
ちなみに前走GI組は桜花賞からが3頭(うち1頭がダイワスカーレット)、NHKマイルCからが2頭(うち1頭がラインクラフト)で、残る49頭はオークス以来となる馬たちである。
もちろんオークス組はもともと強かったのだが、阪神が改修になって以降、さらにその傾向が強まったように思う。2007年以降の7年間だと前走GI組が[7-4-1-26]で単回収率191%・複回収率96%。一方で前走500万条件組は[0-1-1-25]とほとんど通用しなくなった。昨年の2、3着馬がともにこの組だったのだが、再現はそう簡単ではない。
前走1000万条件〜GII組を3着でもよしという前提で狙う方がまだ考えられる。前走で1000万条件〜GIIを連対してきた馬は07年以降[0-1-4-6]で複回収率219%だ。
今年の登録馬で唯一の該当馬が、前走1000万条件2着のヒルノマテーラ。他に前走1000万条件1番人気4着の馬が3頭いてレベル的には似たくらいではあるが、データの話は例外を認め出したらきりがない。今年の複穴候補はこの馬と決め打ってみたい。
前走GI組は7頭いるが、過去の相場だと、春のGIで5番人気以内か5着以内を経験している必要があり、この網に引っ掛からない馬でも6着はあった。そうするとダンツキャンサーとディルガは対象から外れ、桜花賞6着のあとNHKマイルC14着のアドマイヤビジンもちょっと苦しい。
残る4頭を1、2着、3着候補にヒルノマテーラを加えると3連単のフォーメーションは36点。単純に例年の相場からいくと、結論はこのようになってくる。