果たして単純に決まってくれるものだろうか…
どのくらいレース間隔が開いたら休み明けというのかについては定義がないが、仮に約3か月として、中12週以上をひとつの基準としてみよう。
そうすると、毎日王冠は圧倒的に休み明け組優位のレースである。過去10年、先述の定義で休み明けの馬は71頭、休み明けでない馬は62頭とほぼ同じくらいの頭数が出走しているのだが、成績は
種別 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
休み明け 9-7-4-51 12.7% 28.2% 111 89
それ以外 1-3-6-52 1.6% 16.1% 71 95
使われてきた組は複穴がたまに出て複回収率で上回っているが、複勝率がだいぶ低い。つまりたまに出る穴を捕まえないと意味がなく、人気サイドで買うのは厳しい。唯一勝っているのも8番人気だったチョウサン。1〜3番人気だと[0-1-1-4]で複回収率46%。1〜5番人気にすると5番人気が2頭馬券に絡んでいるがそれでも[0-2-2-8]で複69%にすぎない。
一方で休み明け組は、前走GI組がほとんどで、他の組は[1-0-1-14]の単12%・複24%だからわざわざそちらを軸に狙う必要はない。
ただ今年は、登録段階で前走GI組が2頭しかいない。過去20年で、前走GI組が2頭のみだったことは4回あるが、4回とも最低片方は馬券に絡んでいる(他に1頭のみだったことが1回あり、この時は2番人気4着)。単純に考えるとどちらかを軸にして、もう一方を対抗、そして▲以下に使われてきた組の人気薄と、どうしても買いたい休み明け組・前走GII以下を持ってくればよいということになるが……。果たして単純に決まってくれるものだろうか。