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　天皇賞(秋)への重要なステップレース、毎日王冠。今年は春のマイラーズCでレコード勝ちを収めているワールドエースの真価を問うレースとなりそうだ。他にも、皐月賞馬ロゴタイプなど好メンバーが揃った一戦。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■10/12(日)　毎日王冠(3歳上・GII・東京芝1800m)

　ワールドエース(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)は2012年の日本ダービーで1番人気に支持された素質馬。屈腱炎明けの白富士Sは5着に敗れたが、続くマイラーズCでレコード勝ちの復活勝利を果たし、改めてその素質を示した。安田記念は道悪に泣いたが、更なる馬体の良化を見せていたし、休み明け緒戦から好走の期待が掛かる。

　ロゴタイプ(牡4、美浦・田中剛厩舎)は白星から遠ざかっているが、今回は前走を使って順調にきているし、一気の巻き返しがあっても良い。あの朝日杯フューチュリティSや皐月賞を制した時の脚が復活するか。

　ディサイファ(牡5、美浦・小島太厩舎)は詰め切れない競馬が続いていたが、前走のエプソムCで待望の重賞初勝利。ディープインパクト産駒にしてはタフな馬場に強いタイプなので、今回は開幕馬場をこなせるかが鍵となりそうだ。

　その他、前々走の内容を見直したいエアソミュール(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)、近走に復活の気配を感じさせるダークシャドウ(牡7、美浦・堀宣行厩舎)、適距離で古馬撃破を狙うロサギガンティア(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)や開幕馬場で巻き返しが期待されるグランデッツァ(牡5、栗東・平田修厩舎)、立て直しの効果が期待されるペルーサ(牡7、美浦・藤沢和雄厩舎)なども上位争いの圏内。発走は15時45分。

【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[3-2-1-4]連対率50.0%、複勝率60.0%と及第点。2人気は[1-2-1-6]複勝率40.0%とまずまずだが、3人気は[1-1-0-8]と振るわず近7年は3着内にも入っていない。

前走クラス…前走が国内のGIだった馬は[7-6-3-37]連対率24.5%、複勝率30.2%ともっとも高く、国内のG2は[0-2-1-17]複勝率15.0%、国内のG3は[1-1-6-39]複勝率17.0%と勝ち馬はほとんどが前走がGIで、それ以外は相手候補までか。また、前走が重賞でなかった馬は[1-0-0-8]と数も少ないがほとんど馬券になっていない。

脚質…4角先頭は[0-3-1-6]と勝ち馬は出ていないが、複勝率は40.0%とまずまず。そして、3番手につけていた馬は[1-3-1-5]複勝率50.0%と優秀。10番手以下の馬は[1-2-0-32]とテレグノシス(2回)、アグネスアークの2頭しか馬券になっておらず、先行勢が有利か。

◆ワールドエース
・陣営コメント/池江調教師
「前走(安田記念5着)後は放牧に出してリフレッシュ。ここから始動ということで順調に調整しています。ただ、1週前追い切りに乗ってもらった小牧ジョッキーは『ちょっとイライラしていた』と話していたので、休み明けで久々というところが出ているのかもしれません。能力的にもキャリア的にもまだ成長を見込める馬ですし、いい競馬を期待しています」

・一週前調教診断/井内利彰
　2走前マイラーズCは最終追い切り場所が坂路で自己ベストを更新する4F時計をマーク。それでレコード勝ちしたことを考えると、最終追い切りの時計は好走凡走に大きな影響を与えるといってよいだろう。
　この中間も坂路での追い切りを重ねているが