◆気がつけば本格的な秋。デビューに向けそろそろ焦ったほうがいい時期でもある… 気がつけば本格的な秋。デビューに向けて臨戦態勢が整っている馬はいいが、これから入厩となるとデビューは早くて年末。そろそろ焦ったほうがいい時期でもある。
俗に王道デビューという言葉があるように、クラシックを意識する本格派は10月前後にデビューするものだという認識がかつては存在したが、いまでは血統価値の高い馬もかなり早い時期から使われるようになっている。10月デビューを目指して一頓挫あったら巻き返すのは大変で、馬が故障しにくい=クラシックの出走ラインが高くなっている昨今ではなおさらだ。
馬のデビュー時期別成績というのはかつて扱ったことがあるテーマかと思うが、今回は王道デビューとそこから遅れた場合を意識して、「高馬限定」で同じことを調べてみようと思う。牡牝ごっちゃにして恐縮だが、現3〜12歳世代の市場取引価格3150万円以上の馬に限定すると、デビュー月別のPOG期間内成績はどのようになるだろうか?
デビュー月別のPOG期間内成績
POG期間という後ろの締め切り時点があるわけだから遅いデビューが不利なのは当然だが、それにしても晩秋以降の期間内1頭あたり賞金は伸びておらず、年明けデビューになると1000万円を割り込む。消化できるレース数は少なくても、大物が出るぶん平均値はある程度維持される……とはならないようだ。結局のところ、高馬であってもデビューは早いにこしたことはないということである。
これを知ったところでいまさらなにができるというわけでもないが、指名している未出走馬については一刻も早いデビューを祈りたいところである。