天皇賞・秋の3つの「穴馬の探し方」
毎日王冠から天皇賞・秋は中2週。
仮に自分が馬を出走させる陣営サイドであれば「とりあえず秋は負けてもいいから毎日王冠でひと叩きしてから天皇賞で勝負だな」というパターンは勝負としてはアリかとも思うが、実はそのパターンはここ10年でもほとんど成功していない。毎日王冠で惨敗してから天皇賞・秋で立て直しができたというのは、2012年のエイシンフラッシュ(毎日王冠9着で天皇賞・秋1着)と、2010年のペルーサ(毎日王冠5着から天皇賞・秋2着)の2頭しかいないのだ。
毎日王冠で負けたら天皇賞・秋もダメ。それ以外はすべて毎日王冠でも好走し、天皇賞・秋でも好走するというパターンしかない。
ダークシャドウ(2011年)、カンパニー(2009年)、ウオッカ(2009年&2008年)、アグネスアーク(2007年)、ダイワメジャー(2006年)らは毎日王冠でも好走し、天皇賞・秋でもキッチリと好走してきた馬たち。昨年の優勝馬ジャスタウェイも毎日王冠2着からの好走だし、同じく3着だったエイシンフラッシュも2012年時同様に毎日王冠(昨年は同レース1着)を使ってからの好走だった。距離が1ハロン違うとはいえ、同じ競馬場で行われるレースにおいては、走る馬は走る、足りない馬は足りなくなるといういい実例である。
理由はいろいろと考えられるが、デキが何分であれ毎日王冠で好勝負できないような馬はさらに面子が濃くなる天皇賞・秋ではさらに足りなくなるということだろう。つまり実力が伴っていない人気薄馬の一発というのは、天皇賞・秋では起こらないのだ。
その証拠に2012年のエイシンフラッシュは毎日王冠で9着に負けながら本番の天皇賞・秋では5番人気だったし、2010年のペルーサも毎日王冠で5着に負けながらも4番人気に支持されていた。どちらも過去に同じコースで好走しているだけに人気が落ちなかったわけだ。
今年でいうと