イスラボニータ参戦!古馬相手に通用するのか?〜山崎エリカ/天皇賞・秋
今年の天皇賞(秋)の目玉は皐月賞馬イスラボニータの参戦でしょう。3歳世代トップクラスのイスラボニータvsG1・7冠目が懸かるジェンティルドンナ、天皇賞(春)2連覇のフェノーメノ、昨年の菊花賞を圧勝したエピファネイアといった強豪古馬たち。イスラボニータは先週の菊花賞でトーホウジャッカルがド派手に勝って、「今年の3歳世代はレベルが高い」というイメージを作り上げたこと、斤量56キロ出走できることで、けっこう人気を集めそうな気配を感じます。
さて、そのイスラボニータは真に強いのでしょうか? この馬はいくら連勝を重ねても「そろそろ底を見せるだろう」と大方のファンから侮られ、勝負付けがすんだ相手との再戦となった、前走のセントライト記念まで、単勝オッズ1倍台まで支持されることがありませんでした。血統が地味、勝っても辛勝で、デビューから一度もメンバー中最速の上がり3Fをマークしたこともないので、ある意味、当然です。
しかし、この馬は逆に追走力も、決め手も並みの馬以上にあり、弱点も何ひとつありません。例えば菊花賞でワンアンドオンリーと同じ枠順を引いたとしても、先行することで外枠のロスを最小限に止めて掲示板は確保していたと思うし、神戸新聞杯でも序盤で前を突いて、自分が勝つには都合のいい展開(平均ペース)に持ち込んで、それなりの着順でまとめたはず。イスラボニータはこういう舞台設定になったら、負けるというのがひとつも思い浮かばないのです。この馬の敵は展開よりも相手関係でしょう。
そこで気になるセントライト記念のレベル。セントライト記念は