今年からリニューアルという形になった年末のダート王者決定戦『チャンピオンズC』。おそらくJRA内部では様々な意見があったのだろうが、外国馬の参加がほぼなくなってしまった『ジャパンカップダート』の看板を下ろしたという英断は評価されるべきだと思っている。
そもそも2008年に東京競馬場から阪神競馬場開催に変わった時点で、海外関係者の一部は反対意見を述べていた。阪神競馬場開催になることで海外陣営からの参戦が減ると予言していたのである。理由は、開催コースが右回りになってしまうこと(特に北米の馬たちは左回り経験が多いため)、検疫からさらに阪神までの長距離輸送が必要になってしまうこと、阪神競馬場の滞在馬房の環境が良くないことが挙げられていた。
左回りの中京競馬場への開催再移転となることで、そのうちのいくつかは改善されるはずで、今後改めて海外一流馬の参戦が促されるように私はかなり期待している。海外からの参戦が増えてから、再びJCダートに名前を戻せばいいのだ。
予想前に、もう小回り平坦ではない中京コースをイメージするべし
さて、その出直しGIの今年の舞台となる中京競馬場は、2年前に大幅な改修が行われている。
改修前のダートコースは1000、1600、1700、2300mの4つで、今回の1800mという距離は改修後にできた新コースである。
今一つ中京の1800mダートコースというのがピンとこない人も多いと思うので、念のため今回はまず中京1800mダートコースがどんなものかイメージ把握をしておこう。
オールドファンであれば、中京競馬場は「左回り」「小回り」「平坦」という意識が染みついている。しかし中京は変わった