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ディープインパクト・ヒエラルキーを確かめるか、ある大物に託してみるか。

  • 2015年02月12日(木) 12時00分


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ディープインパクト産駒のヒエラルキーは馬体重で決まる!
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とは言い切れません。

言い切れないけれど、
共同通信杯の結果を見ていると、そういう傾向があることを知っておきたくもなる。

ディープインパクト産駒と馬体重については、前々から至る所で語られているけれど、
予想業界、いやペーパーオーナー業界的には「大きいことはいいことだ」に傾きつつある気がする。

実際、データ的にもディープインパクト産駒は、大きい方が成績のいい傾向にあると競馬王3月号のディープ特集にもあった。大きい馬が必ず走るわけではないけれど、小さい馬より走る確率は圧倒的に高いということだろう。

そのことが共同通信杯で走った過去のディープインパクト産駒を見ているとわかりやすく認識できる。

以下は過去4年のディープインパクト産駒の着順と馬体重だ。
これを眺めていると、馬体重ヒエラルキーが存在するような気がしてくる。

11年 ディープインパクト産駒初登場イヤー
4頭出走

3着 ディープサウンド 5人気 482キロ
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6着 サトノオー    4人気 454キロ
8着 オンリーザヴレイヴ 10人気 452キロ
9着 ダノンバラード  1人気 460キロ


12年 4頭出走

2着 ディープブリランテ 1人気 510キロ
3着 スピルバーグ    3人気 492キロ
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6着 エネアド      5人気 438キロ
9着 アーカイブ     8人気 476キロ


13年 2頭出走

3着 マイネルストラーノ 9人気 454キロ
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4着 ラウンドワールド  1人気 444キロ


14年 4頭出走

2着 ベルキャニオン   3人気 480キロ
3着 サトノアラジン   2人気 514キロ
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7着 ローハイド     8人気 468キロ
12着 ガリバルディ    4人気 476キロ(-16キロ)


馬体重480キロが馬券の境界線か。
マイネルストラーノは454キロで3着したけれど、むしろこの年が特殊だった気もする。ただマイネルストラーノよりも小さいラウンドワールドが1人気で4着に負けたのは参考になる。
460キロだったダノンバラードも1人気で9着に負けている。ダノンバラードが次走の皐月賞では8人気で3着していることを鑑みると、460キロで1人気は気持ち的に重たすぎたのかもしれない。

とにもかくにも、共同通信杯に出走するディープインパクト産駒は480キロ以上で馬券になりやすいとは言えるわけだ。

では今年はどうか? 
今年の共同通信杯にはアヴニールマルシェ、アンビシャス、ソールインパクト、ティルナノーグ、リアルスティールの5頭のディープインパクト産駒が登録している。

ディープインパクト産駒がデビューして今年で5年目。
過去最高の出走頭数になるかもしれない。
馬体重ヒエラルキーをチェックするのにちょーどいい。

前走馬体重を基準にするとこうなる。

アヴニールマルシェ 前走498キロ
リアルスティール  前走498キロ
ソールインパクト  前走482キロ
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ティルナノーグ   前走472キロ
アンビシャス    前走464キロ

480キロ以上のディープインパクト産駒は3頭いる。
アヴニールマルシェ・リアルスティール・ソールインパクト。
仮に全馬がプラマイ0で出走するならば、480以上は3頭となる。
これは今までで初だ。

今まで1着したことのないディープインパクト産駒だけど、今年は3頭で独占の可能性も出てきたことになる。うひょ!

いや、馬券圏内独占はちょっと図々しいか?
ならば、上記3頭のうち2頭がやって来る!
ディープ2:他1の2:1でどうだろう。うむ、なんか当たる気がしてきた。

その他の1もカンタンだ。
今年の3歳世代で視覚的インパクトの強い勝ち方をしている衝撃指数の高い馬と言えば、
第1位ルージュバック
第2位ドゥラメンテ
だろう。

ルージュバックはきさらぎ賞を勝った。百日草特別とはまた別の強さだった。
ならば今週はドゥラメンテの番だ。ここ2走の勝ち方は視覚的インパクト抜群だった。
セントポーリア賞と同じだけ走れれば、足りるはずだ。

ということで、今年の共同通信杯は、ディープ2:他1で決まる。
ディープ2はアヴニールマルシェ・リアルスティール・ソールインパクトのどれか2頭。
他1はドゥラメンテ。

やったー! 今年はカンタンだー!
と、
思いたいところだけど、こんなスムーズに進んでよかった試しはない。それだけは学んだ。
そもそも、馬体重が前走と同じという条件でスタートしてしまっている。
せめて、そこはもう少しチェックしておくべきかもしれない。

アヴニールマルシェは488キロでデビューし1着して、494(新潟2歳2着)→498(東スポ杯2着)で走っている。
今回480キロ以下になるとは考えにくい。レース実績的にも問題ない。

リアルスティールは前走の新馬戦が498キロだった。今回は輸送もあるから、マイナス体重の可能性はあるけれど、それだって480キロ以下は考えにくい。仮にマイナス18キロ以上だったら、それは去年のガリバルディと同じパターンだから消せる。

ただ共同通信杯で1戦1勝馬(前走新馬1着馬)は、この10年で馬券圏内に1頭も来てない。この20年でもいない。エルコンドルパサーでも3戦目だった(新馬1着・500万1着・共同通信杯1着←しかもダート変更)。

データをぶっ壊すのが強いディープインパクト産駒だったりもするから、ダメとは言えないが、厳しいのはたしかだ。先週のレガッタも1戦1勝できさらぎ賞に出て、4人気で7着だった。きさらぎ賞も1戦1勝馬に厳しいレース傾向があったけど、共同通信杯はそれ以上だ。
だからこそ、もし来たら、相当強いってことだろうけど、20年つづく伝統を覆すのは並大抵ではない。

ソールインパクトは474キロでデビューして(2着)、476キロ(2着)、474キロ(1着)と来て、476キロで東スポ杯を9人気で3着した。
480キロ台だったここ2戦で連続4着だから、今回は絞ってくるかもしれない。
476キロくらいだったら、誤差と見てもいいような気もするけど、いずれにせよ3着と4着の境界線の馬とは言えそうだ。

つまり、こうなる。
馬券圏内で安定…アヴニールマルシェ
勝つか惨敗のジョーカー的存在…リアルスティール
3着か4着…ソールインパクト

う〜む…馬券圏内はアヴニールマルシェ1頭だけの可能性もあるってことか……。

ディープ産2:他産1の2:1でだいたいと思っていたけれど、

ディープ産2:ドゥラメンテで一丁上がりと思っていたけれど、

ディープ1:他2(ドゥラメンテ+なんか)の可能性も考慮すべきかもしれないぞ………。

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「出たね、大物が」に託すときが来たか?
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ダノンメジャーの新馬レース後コメントで、小牧騎手が語った、
「出たね。大物が!」が忘れられない。

「2歳馬らしくない反応のよさを見せてくれた。出たね。大物が!」
(サンスポより)

レース後コメントは記者のノリも加味されるけど、ラジオNIKKEIの競馬実況WEBでも「ゲートを出てくれましたし、能力を信じて乗りました。2歳馬らしからぬ反応の良さがあります。大物が出てきましたね」と記されているから、「大物」コメントは間違いないだろう。

実際、太論でもダノンメジャーへの手応えや思いを何度も語っていた。だからこそ、今回の乗り替りは大変残念だけど、小牧騎手が抱いたファースト・インプレッションがとんだカン違いだったとは到底思えない。

馬への評価は騎手の騎乗経験が反映されるものだけど、中央重賞を32勝もし、G1も勝っているジョッキーが、なんの見識もなく「大物」と表現するとはどうしても思えない。少なくともG1で3着、G2、G3は勝ってしかるべきだろう。

ならば、今回は絶好の狙い目ではないか?
前走ホープフルSを1人気に評価された馬が今回は評価を下げそうだ。予想でも6人気だ。
小牧騎手の感じた「大物の相」に託すならきっとここだ。

フィーリングではなく、サンプリングでもまだ見限れない要素はある。

新馬1着→野路菊1着(阪神改修後)と2連勝した馬は過去に3頭いるけれど、
すべてそれなりの活躍をしている。

リルダヴァル   NHKマイル3着他
ウインバリアシオン 青葉賞1着・ダービー2着・菊花賞2着他いろいろ。
ラブリーデイ   中山金杯1着他

奇しくもみな小倉芝18→阪神芝18だ。
父もアグネスタキオン、ハーツクライ、キングカメハメハと違う。
小回りの角4平坦の18と阪神外回りの角2坂付の18をデビューしてすぐに連勝するのは、それなりに力のある馬でないとできない芸当かもしれない(適性以前に資質で連勝するレースかもしれない)。

もし、ダノンメジャーがラブリーデイならば、活躍までに時間がかかるかもしれないけれど、リルダヴァルやウインバリアシオンならば、春に活躍する可能性アリだ。

1・6付けの太論での敗因分析を読むと、今回は先行しそうだ。もしダノンメジャーが父ダイワメジャーの資質を受け継いでいる大物ならば、差しより先行で持ち味が発揮されそうで、やっぱりここは託しどころではないかと思わずにはいられない。

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共同通信杯注目馬
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ディープインパクト・ヒエラルキーを確かめるか?
大物に託すか?
上手に融合させたいけれど、週末になるにつれ、託してみたくなりそうだ。

ダノンメジャー…託してみたいから。

アヴニールマルシェ…安定
ソールインパクト…3着か4着
リアルスティール…走りに注目

ドゥラメンテ…1着か、出遅れて3着

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京都記念注目馬
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キズナもハープスターも今回は確かめる競馬をするのではないか?
きっと確かめるレベルは高いはずだし、高度な試走競馬を見せて欲しいと願うばかりだ。

こういう場合は、逃げたり先行したりしそうな馬を買って、2角、3角、4角とコーナーごとに残れそうか確かめながら、レースを観戦したい。

スズカデヴィアス…逃げ
ラブリーデイ…先行

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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