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ステファノス、コパノリチャード、ミッキーアイルなど3重賞の調教分析

  • 2015年02月25日(水) 18時00分


本当なら次走のカゼノコも注目していかなければいけませんが…

 今年最初のJRAのGI競走、フェブラリーSは完敗に終わりました。予想を参考にしてくださった皆様には本当に申し訳なく思いますが、あのレース決着なら、正直、納得するしかありません。コーリンベリーの出遅れがあの結果を招いたかどうかは別として、外から差せない展開ではどうしようもありません。

 本当なら、次走のカゼノコも注目していかなければいけませんが、次のGIはチャンピオンズC。芝路線重視の番組体系も仕方ないのでしょうが、せめて、帝王賞のようなレースをJRAにも新設してくれると、それはそれで盛り上がっていくと思うのですが。

【中山記念/ステファノス】

 画像は24日の坂路でのキャンターですが、最終追い切りは1週前同様、CWでの併せ馬。相手も先週と同じトーホウストロングで、乗り手もA.シュタルケ騎手という状況でした。ちなみに前走時の最終追い切りは坂路だったので、CWでの直近好走の最終追い切りは白百合Sになります。

 それと比較すると、物足りない反応。1週前追い切り、そして最終追い切りとも、併せ馬で追走しているとはいえ、相手との手応えに違いがありすぎます。確かに坂路で併せた富士S時はこんな感じだったので、冬場という時期的なものを主に考えると、このくらいの動きかも知れません。ただ、強いレース内容だった前走ほどのパフォーマンスを期待してよいものなのか、正直、迷っています。

ステファノス(2月24日撮影)

ステファノス(2月24日撮影)



【阪急杯/コパノリチャード】

 前走時は中間に復調気配を感じる追い切り内容。それが結果に繋がったと考えると、やはり追い切りで好走凡走の判断ができるタイプだと思います。そういった意味で、今回の中間の追い切り内容は前走時と同じような雰囲気を感じています。

 最終追い切りは武豊騎手が跨って単走。少し速そうだなあと思ったところが、2F目12.6秒のラップ。その後、惰性で3F目11.9秒。さすがにこれは速すぎると判断したのか、鞍上もゴール100m手前で意識的に減速するような動き。それでいて、1F12.5秒ですから、やっぱり体調は今回も上々。十分に連覇可能な状態だと思います。

コパノリチャード(2月24日撮影)

コパノリチャード(2月24日撮影)



【阪急杯/ミッキーアイル】

 2月18日の1週前追い切りまで順調にこなしてきましたが、2月22日の坂路での追い切り。4F52.6秒は想定外の数字になったようで、この調教は明らかに誤算のようです。24日時点で、音無秀孝調教師も最終追い切りについて、様々な案を出していたようですが、結局、CWで軽めの調整という結果になりました。

 デルマグーリンダイ、ネオヴィーヴを追走していましたが、前半は普通キャンターのような時計。3コーナーを回っても、ペースは上がらず、正味、直線だけの追い切り。この内容は予定通りだったようですが、CW6F91.1秒とここまで軽い追い切りになると、さすがに高い評価はできないというのが、個人的な意見。なぜなら、NHKマイルC1着時は最終追い切りで自己ベストを更新するような坂路4F時計をマークしたから。GIとは仕上げが違うといってしまえば、それまでですが、ここまで軽い内容はまた別次元の話だと思います。

ミッキーアイル(2月25日撮影)

ミッキーアイル(2月25日撮影)



【アーリントンC/ネオルミエール】

 前走に引き続き、阪神競馬場でのレースということで、栗東に滞在しての調整。2月22日に順調に坂路で乗っている時点から、仕上がりの良さをイメージすることは難しくありませんでした。24日の坂路での普通キャンターを見ても、実にいい感じ。もともと前走時のレース間隔と今回のレース間隔が同じなので、休み明けという雰囲気ではないのでしょう。

 最終追い切りは併せ馬で坂路4F54.8秒。この時計は前走時とほぼ同じ。ラスト1Fが最速ラップになっている点も同じなので、同じ仕上がり状態だと判断してよいでしょう。ゲートの出遅れは最内枠が要因だと思うので、今回はよほどのことがないかぎり、前走のような出遅れはないはずです。

ネオルミエール(2月24日撮影)

ネオルミエール(2月24日撮影)



【アーリントンC/アルマワイオリ】

 前走朝日杯FSの最終追い切りは、前に2頭を見ながら4コーナーを回り、最後の直線はメイショウリンクスとの追い比べ。やや内にささるような仕草を見せながらも、きっちり伸びていたので、追い切りではある程度動いて結果が出るタイプだと判断してよいでしょう。

 この中間もCWで3頭併せを2週連続で敢行。最終追い切りはメイショウグレアとメイショウリンクスを追走する内容。4コーナーで2頭に置かれたこと、直線で舌を出していたことが前走とは違う点。ここの判断は素直に休み明けだと考えてよいでしょう。時計的にもCW6F83.5秒は速くないだけに、割引評価というのが、私の判断です。

アルマワイオリ(2月24日撮影)

アルマワイオリ(2月24日撮影)



◆次走要注意

・2/22 京都 3歳未勝利【エンジェルウィスパ】(11人/13着)

 ダートに転じた今回が13着。着順だけ見れば、決して次走要注意に挙げることはできませんが、ダート適性はあったと思いますし、ジョッキーもそれは感じたとのこと。ただ今回に関しては、息が入らない展開になったということで、次走は距離を延ばしてみては、というのがジョッキーの進言だそうです。
 あとは馬体重。やっぱり飼葉食いがしっかりしてこないことには、距離延長にも対応できないでしょうから、とりあえず今回減った分以上は次に増えて出てきてほしいところです。

[メモ登録用コメント] [ダート]馬体重が6キロ増以上+最終追い切り坂路でラスト1F最速ラップなら勝ち負け

・2/22 東京 3歳500万下【サンマルティン】(2人/6着)

 国枝栄厩舎らしい、馬なり中心の仕上げだったこともあり、約半年ぶりのレースで14キロ増。100%の仕上がりでないことは当然ですが、休み明けとして、ほどよく余裕を残して仕上げたという感じでしょう。
 着順だけ見ると、どうも不満の残る内容ですが、直線は追えていませんでしたし、その気になれば、馬券圏内は十分可能な余力が残っていました。とりあえず、次でしょう。

[メモ登録用コメント] [芝中距離]最終追い切り南Wでラスト1Fが最速になるラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・3歳未勝利【テイクウォーニング】
 前走は1番人気の期待を裏切る9着。今回は休み明けになりますが、25日のDPでの動きは抜群。追走してきたエイシンノーティスを並ばせることなく、むしろ突き放してゴールしました。
 時計的にも評価できますし、人気落ちするようなら、今回が絶好の狙い目でしょう。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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