◆まず考えなくてはならないのが時計 出れば脈のあった馬が2頭ほど回避してしまい、メンバー構成としてはそのぶん薄くなったマイラーズC。ただ逆に言うと、買い目がやや絞りづらくなった面はある。
京都の開幕週ということで、まず考えなくてはならないのが時計だろう。天気予報を見る限り、週末は良馬場が予想される。
昨年えらい速い馬場を作ってしまったので今年は少し戻してくるかもしれないが、それでも京都の開幕週だから時計は速くて当たり前。対応力があることを証明済みの馬はそれだけ有利になる。
いちばん確実なのは、レコードをマークした昨年のマイラーズCで好走していた馬たちだ。2着
フィエロはこれも高速決着だったマイルCSでも2着しており、時計勝負は歓迎だろう。
昨年3着の
エキストラエンドは、今年の京都金杯で2着。どう解釈してもフィエロよりは番付が一枚下になるのだが、このコースに対する適性はある。6着→4着ときた後だが、侮れない。
昨年4着の
レッドアリオンは、明け5歳という点が魅力。マイラーズCそのものの傾向としても、春競馬の芝1400〜1800m重賞の傾向としても、5歳馬が圧倒的に強くて4歳と6歳を引き離している。こちらもこれまでの実績だけでいうとフィエロに対しては足りない勘定になってしまうのだが、年齢をひとつ重ねてこちらが成長していれば逆転があっても不思議ではない。
4歳はいまひとつという話をした直後で出しづらいが、時計勝負ということだと
タガノブルグを複穴候補として意識してもよいかと思う。3歳時の橘Sはレコードに0.3秒差。2ケタ着順を連発していることを考えると軸にはできないが、馬券の片隅に入れてみてもおもしろい。
年齢的にベストの5歳勢では、
フルーキーも上位人気に推されそうだ。これまで大敗を喫したことのない馬だし、ここの結果次第では安田記念でもマークが必要になる。京都コースはこれまでの結果から向かないことはないだろうが、経験したことのない次元の時計勝負になった場合だけはやや不安だ。
ディアデラマドレは府中牝馬Sの結果から、時計への対応力もある程度は持っていそう。問題は距離短縮で、前半が速すぎると流れに乗れない危険はある。
他に
テイエムタイホーも前走の内容からある程度売れそう。ただ稍重で時計のかかったレースを連勝してきているので、そこを根拠に人気になる一方で高速決着というのは馬券的にプラスではない。