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5歳馬が強い春の古馬マイル前後

  • 2015年04月21日(火) 12時00分


6歳以上馬が多数登録し上位人気馬の数が多く、ここが馬券のポイントになりそう

 昨年のマイラーズCは5歳馬が1〜3着独占。そのあと4〜6着がすべて4歳馬だった。6歳以上馬で最先着だったのはサンカルロ(当時8歳)。そもそも昨年は6歳以上馬の出走が6頭のみで、全馬9番人気以下。もともと舞台設定からして4〜5歳馬中心になっていた。

 しかし今年は、ひとつ齢を重ねたフィエロを含め、6歳以上馬が多数登録しており、しかも上位人気馬の数が多い。ここは馬券のポイントになりそうだ。

 まず単純にマイラーズC過去10年の年齢別成績を振り返ると、以下の通り。

マイラーズC過去10年の年齢別成績

マイラーズC過去10年の年齢別成績



 春競馬の重賞は「4、5歳馬が強い」という傾向になりがちなのだが、4歳馬は奮わない。一方で5歳馬は好成績だ。6、7歳馬も頑張っているが、回収率を見ると人気サイド中心の好走になっている。

 サンプル数を増やすために「4歳以上・芝1400〜1800m・牡馬も出走可能な重賞」という条件で見てみると、実は上の数字と似ており、4歳馬が6歳馬とほぼ同レベルの成績で回収率が低調、一方で5歳馬は勝率・複勝率で他年齢に水をあけ、回収率も単111%・複110%とかなり高い。

 今年のマイラーズC、5歳馬は登録時点で8頭。このうち何頭が出走してくるか分からないが、この中から本命候補を見つけてみたいものである。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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