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【NHKマイルC予想】皐月賞&桜花賞組の信頼度は高め 数少ないデータが示す傾向

  • 2024年04月30日(火) 12時00分

クラシック好走馬の複数出走


 今年のNHKマイルC、話題になっているのが、桜花賞と皐月賞両方の好走馬が参戦を予定していることだ。

 まず前提として、前走GI好走馬の信頼度は高い。ニュージーランドTが中山芝1600mに変わり、いまと同じ路線が整備された2000年以降、前走が皐月賞か桜花賞だったという馬はあわせて[6-7-4-56]。そのうち前走で5着以内だった馬は[5-3-2-7]で、半分以上が馬券に絡んでいる。

 皐月賞5着以内馬は[2-1-2-2]、桜花賞5着以内馬は[3-2-0-5]で複勝率だと皐月賞好走組が勝るが、勝率は桜花賞5着以内馬のほうが上。必ずしも牡馬が優勢というわけではない。

 では、桜花賞と皐月賞の好走馬が両方出走してきたケースはこれまでどうだっただろうか……ということを書こうと思ったのだが、そもそも該当例がほとんどない。両レースの5着以内馬が揃って出走したのは2019年のみ。この年は皐月賞4着のアドマイヤマーズが勝ち、桜花賞1着のグランアレグリアが4位入線5着降着だった。

 どちらか片方のレースから好走馬が2頭出走したケースは他にもある。
・04年 皐月賞4着のコスモサンビームが2着、皐月賞3着のメイショウボーラーが3着
・05年 桜花賞1着のラインクラフトが1着、桜花賞3着のデアリングハートが2着
・17年 桜花賞5着のアエロリットが1着、桜花賞4着のカラクレナイが17着

 これにさきほどの19年を加えると、前走クラシック掲示板組が複数いたら片方くらいは馬券に絡む、両方絡むこともある……というのが相場になる。しかも今年は掲示板どころか馬券に絡んできた2頭。本命党はもちろん頼りにすべきだし、穴党であっても両方がともに消えるような買い目は組まないほうがいいだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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