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オークスの2強種牡馬をわかりやすく絞る

  • 2015年05月20日(水) 18時00分


◆2010年以降のオークスで3着以内馬の半数を占めてしまう2強種牡馬とは…

 2010年以降のオークスで産駒が3頭以上馬券になった種牡馬はディープインパクトとゼンノロブロイ。2頭の種牡馬の産駒で3着以内馬の半数を占めてしまいます。

 ゼンノロブロイ産駒は10頭出走して3頭が馬券に。2014年はバウンスシャッセが3着。2010年はサンテミリオンがアパパネと1着同着。アグネスワルツが3着。アニメイトバイオが11人気で4着に激走。

 今年のゼンノロブロイ産駒はペルフィカ1頭。人気もないでしょうから、無理に買わない材料を探す…というより、ゼンノロブロイ産駒だから、という理由だけで買ってもいいのでは? と個人的には思います。

 なお、キャットコインは祖母のローミンレイチェルがゼンノロブロイの母。一気に高速化が進み始めた今の馬場で、ステイゴールド産駒が高速上がりに対応できるか? とは思いますが、徹底してゼンノロブロイにこだわるなら。

 ディープ産駒は2012年にジェンティルドンナとヴィルシーナが1、2着。2013年はエバーブロッサム、デニムアンドルビーが2、3着。昨年はハープスターが2着。高速馬場はもちろん歓迎。

 問題は、今年も産駒が5頭エントリーしているように、ディープだけでは頭数が絞れないこと。

 戦歴でわかりやすく絞るならばクルミナル。過去のオークスで馬券になったディープ産駒はすべて「前走桜花賞かフローラSで連対」しています。今年は覆すディープ産駒が出るような気もしますが、話がややこしくなるので、このデータで絞りましょう。該当馬はクルミナル1頭になりますから。

 母父キャンティストライプの母はバブルカンパニー。母系に同じ血を持つディープ産駒にダービー馬ディープブリランテ。同じリファールの4×4の配合に、当レースも圧勝したジェンティルドンナ。

 母父系での注目はミッキークイーン。母父はヌレイエフ系。2006年以降、母父ヌレイエフ系の出走は昨年の勝ち馬ヌーヴォレコルト、11年2着のピュアブリーゼ、06年3着のフサイチパンドラのみ。連対率100%。ディープ産駒では、デニムアンドルビー、ヴィルシーナが母系にヌレイエフを持っていました。

 以上の馬から本命を選ぶのがわかりやすいかと思っています。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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