▲父が替わっても走る産駒を出す母を持つアストラエンブレム(父ダイワメジャー)
説明不要の逸材プロディガルサン、取れるなら取りたい藤沢厩舎のスターオブペルシャ
関東馬10頭のチョイスということで、まず前提として厩舎は10頭すべて異なるものにした。そうでないと国枝だらけとかになるもので……。また、新種牡馬はもう一本の原稿で触れるため、敢えて外してある。種牡馬というと、関東馬でよさそうなところを物色していくとなぜかダイワメジャー産駒だらけになるので、そこを抑えるのに苦労した。
プロディガルサンは説明不要のドラ1候補。馬のタイプとしてはこの時期から下ろす向きではないと思うのだが、能力でひとつ勝っておいて後のステップを有利にするというのはひとつの手段。このタイミングからで大丈夫という国枝師の判断を信じる。
スターオブペルシャも説明不要の有名早期デビュー馬。藤沢和厩舎は超のつく良血馬がたくさん入る厩舎だが、なんだかんだで走るのはクラブ馬というのがパターン。ドラ1の枠を使いたくはないが、取れるものなら取りたいという馬。
アッラサルーテは牧場取材の当時、育成厩舎ではなく他の厩舎から「あそこで一番動いているのは(母)ラタフィア」という形で聞いていた馬。5月14日の調教内容が良かったようで、いかにもPOG的な、早い時期を楽しませてくれる馬になりそう。
アストラエンブレムはどちらかというとテスタメント似みたいな言われ方で敬遠されている部分もあるようだが、テスタメントも新馬勝ちした現3勝馬。それよりも母がディープでもネオでも走る馬を出したという点に注目したい。
マウントロブソンはドラ1で入札するまでは微妙だが、ハズレ1位で取れたらけっこうホっとするというレベルの馬。今年は堀厩舎の情報到着が遅れたので同厩舎予定馬の人気が盛り上がっていないが、関東の主軸厩舎なのだからここに入れないわけにいかない。
ナイトインブラックは赤本だと「美」マークが付いていたがいったん山元に出て、函館デビューへ。最初は1200mということになるのでそこがやや心配だが、未勝利にせよオープンにせよ1800mが増えてくる頃にはそれなりにポイントを獲得してくれるのでは。
母HopeoverexperienceはOBSマーチセール組。変にパワフルすぎないところが米トレーニングセール組としては逆に良い。着地検疫明けから順調に使っても9月にはなるが、そこから2歳戦のうちでもそれなりに稼げると見る。
プラトリーナは赤本の巻末リストだと無印にしてしまったのだが、これはディープ産駒にシルシつきすぎという事情もありまして……。母が短距離馬というのは最近のトレンド。乗り始めて体が減った時期もあったようだが、ここにきて戻ったようだし、秋デビュー、新馬の馬体重430キロくらいでいければ十分だ。
チャイナドレスは小笠厩舎贔屓ということもあるが、夏の北海道シリーズに合う1頭ということで赤本のおすすめ10頭でも10番手に入れた。うまく勝ち上がれれば次は重賞だし、ドラ10で取れる馬にしては総賞金ルールなら妙味があると思う。
母レディトゥプリーズは千葉サラブレッドセール組。当日502キロで牝馬にしてはかなり立派な馬。それでいて時計も24.5-11.1とまとめた。全体的に価格が伸びた千葉セリだが、同価格帯の馬の中では確実に良いと見ている。
▲須田鷹雄オススメの関東馬10頭!
2015-16シーズンは6/2開幕!POGダービーに参加しよう赤本購入はこちら(外部サイトへ移動します)