◆逆算の発想で「ダービーに出ているのは誰か?」ということを考えてみた ドラフトは既に終わったという方も、今週だという方もいるだろうが、いずれにしてもダービーが終わり、次の世代の新馬が始まる間の今週は、POG界が一番盛り上がるシーズンだろう。
いざダービーになってみると思うのが、このレースの突出した賞金のデカさ。コントでやるクイズ番組の「最後の問題はポイント2億点」みたいなもの……とまでは言わないが、それに近いものがある。
そこで逆算の発想で「ダービーに出ているのは誰か?」ということを考えてみた。過去10世代、馬主名義で出走数が多いのは……
![ダービー出走頭数](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/data/akahon/150602_01.jpg)
過去10世代、馬主名義でダービー出走数ランキング
分子のかなり小さな話(1回2頭出しとかするだけで結論が大きく変わる)なので余興として見ていただきたいが、こうしてみると、個人馬主では金子真人HDさすがという印象があり、クラブではサンデーレーシングさすがということになる。
ただ、例えばサンデーレーシングの場合、ドラフト人気もすごいという問題がある。今年でいうとフォイヤーヴェルク(母ナイトマジック)やリライアブルエース(母ゴールデンドッグエー)は激しい競合必至、ポルトフォイユやエルプシャフトもドラ1でないと取れないだろう。
そこでおすすめしたいのが、サンデーレーシングに限らずクラブの価格中堅級で、厩舎も信用できるという馬。POG取材が集中する3〜4月にペースダウンしていて、しかしいまは復調している、というような馬だとさらによい。
サンデーレーシングでヤマを張ると、産地馬体検査も受けたので誌面の露出はあったがアルカサル(母アビラ)、赤本では辻三蔵のおすすめ10頭に出てきた程度のクーラーキング(母ドリームスケイプ)、取材時より状態が上向いてきたということではサンテルモ(母エヴィータアルゼンティーナ)といったあたり。ダービーという話の起点を忘れて距離適性を妥協すれば候補はさらにいる。このあたりならドラフト下位でも取れる可能性があるし、他クラブにおいても同様の選択は有効だ。