◆スマートオリオンは軸にはしづらい 12頭と手ごろな頭数になった今年の関屋記念。ただ上位の人気は拮抗しそうで、馬券的には楽しめそうだ。
本来なら中京記念を勝ってきた
スマートオリオンがもっと人気を集めてもいいのだが、中京記念→関屋記念は路面もレースの流れもすべて違うレースで、過去3回を見ても全く繋がっていない。父グラスワンダーという血統も、新潟なら外回り1600mより内回り1400mで買いたいもの。頭数が少なく近走好調馬が少ないだけに切るとまではいかないが、個人的には軸にはしづらいと考えている。
中京記念2着の
アルマディヴァンも本来なら嫌うところだが、こちらは条件馬時代とはいえ新潟好走歴がある。ただ、ハンデで52キロだったものが今回は別定54キロとなるので、前走を根拠にさらに強気に馬券を買うことは難しい。
中京記念好走馬といえば一応
エールブリーズもいるが、1400mのスペシャリストでワンペースの競馬を好むタイプ。直線部分で急に速くなる新潟外回りは向かないだろう。
中京記念組では大敗してきた
レッドアリオンを最重要視したい。新潟は初出走だが、直線平坦の京都をこなしているし、高速決着や速い上がりも大丈夫そうなタイプ。前走はなにもできなかったが本来は先行タイプで、この点も関屋記念では良い。
カフェブリリアントは牡馬相手の重賞ははじめてとなるが、強い馬が多いとは言えないメンバー構成だけに通用しても不思議はない。問題はどの位置で競馬をするか。今回は頭数が少ないので捌くリスクは小さくなるが、それでも道中後方になりすぎると差し遅れの可能性は出てくる。
サトノギャラントはシンボリクリスエス産駒でありながら速い上がりが大好物で、このコースへの適性も既に証明済み。ただ昨年と同様、このコースで有利とは言えない1番枠を引いてしまった。昨年より頭数が少ないぶん3着→連対へと結果を押し上げられるかどうか。
エキストラエンドは京都コースでの競馬ぶりを見ると平坦適性はありそうだが、昨年このコースで行われた2つの重賞では全く良いところがなかった。差しては来るが差し切れないというタイプなので、3連単の3着前提の△というイメージでよいのではと思う。
マジェスティハーツは昨年が2番人気12着。ハーツクライ産駒はこのコースを得意としているのだが、しかし昨年の結果が結果。この馬自身にとっては距離不足という可能性もある。