「母はGI勝ち馬」や「GI勝ち馬の下」など、優秀な競走成績を残した母の産駒や繁殖牝馬として実績を残している母の産駒は誰もが一度は持ってみたいと思うであろう憧れの存在。一口馬主をやる上でプラス計上を狙うのは当然のことだが、良血馬を持ってみたいと思う気持ちも心のどこかにはあるハズ。そこで今回は「採算を度外視しても持ってみたい」そんな気持ちにさせられる血統馬をピックアップしてみました。
(文:馬サブロー石渡重伸)
▲エリザベス女王杯を制したトゥザヴィクトリー
母は5歳時にドバイワールドCへ挑戦し、タイム差なしの2着に健闘。続くエリザベス女王杯でティコティコタック、レディパステル、テイエムオーシャンといったGI馬を抑えGIタイトルを奪取。他にもクイーンS、府中牝馬S、阪神牝馬特別などを勝った名牝。
繁殖としても京都記念を含む重賞5勝をあげたトゥザグローリーや弥生賞を制したトゥザワールドなど、産駒はGI戦線でも好勝負を演じている。本馬は重賞勝ちの兄2頭と同じく、キングカメハメハを父に持つ牡馬。シーザリオの2014と並んで、この世代の最高募集価格1億2000万円と高額な馬だが、裏を返せば十分な裏付けがあるということ。クラシック路線での走りが見てみたい馬だ。
キャロットクラブ募集 ハープスターの半妹
(父ステイゴールド×母ヒストリックスター・牝・募集価格7000万円・1口17万5000円)
▲ハープスター、桜花賞優勝時
母は未出走だが、祖母は桜花賞、オークスの2冠を制したベガ。その産駒にダービー馬アドマイヤベガやダート路線で一時代を築いたアドマイヤドンがいる。そんなベガが残した唯一の牝馬が母のヒストリックスター。繁殖として桜花賞を制し、3歳の秋に凱旋門賞へ挑戦したハープスターを輩出。
ハープスターは4歳時のドバイSCを最後に現役を退いたが、