サマーシリーズ最終レースにベタっと乗ったり、とりゃっとひっくり返したりしてみる。
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京成杯AH、とりゃ!
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今週から秋競馬のスタートだけど、同時にサマーシリーズの総決算でもある。
サマー2000シリーズは終了しているので(優勝はダービーフィズ)、今週はサマースプリントとサマーマイルとサマージョッキーズのチャンピオンを決めることになる。
ちなみにサマー・ゴースト・シリーズのチャンピオンは、すべてのオバケポイントで該当馬を出した北海道競馬(札幌&函館)となりました。ワー!(先週の札幌2歳Sでもオバケポイントにいた8人気クロコスミアが3着!)(ゴースト・シリーズ? 何それ?という方は先週とか先々週とか先々々週とかのコラムをお読みください)
この夏の自由研究(オッズ視点で見るお化け屋敷系攻略)は、アプローチは上手くいったけれど、個人的馬券フィニッシュは散々で、もしかしてもしかしたら自分がオバケに取り憑かれているのではないか? そんな恐怖も感じているので、秋競馬はゴーストバスターズをやめて、オッズバズーカに替えてみることにした。興味のある方がいましたら、16日発売の「競馬大的中」をお読みください。めーいっぱい、バカみたいにオッズアプローチしてますので。バゴーン!
にしても、夏の札幌、函館のオッズは面白かった。来年が楽しみだ。
おっといつも通り脱線してしまった。サマーシリーズだった。
自分が改めて書く必要はないと思うけれど、一応念のため書かせてもらうと、
サマーマイルは現在スマートオリオンとレッドアリオンが11ポイントで並んで1位で、3位に8ポイントでアルマディヴァンがつけている。
1位のポイントが10ポイントで、2位が5ポイントだから、上記の3頭は(みな京成杯AHに登録)1着さえすれば自力で1位になれる。
他力でも勝てば優勝のチャンスがあるのは、ダローネガ、ヤングマンパワーの2頭(エールブリーズも出られればチャンスだけど、出走順位20位だから省略)。
モチベーション的には自力でチャンピオンになれるスマートオリオン、レッドアリオン、アルマディヴァンの3頭が抜けてそうだけど、それぞれハンデが増量されているから、条件的には勝利のハードルは少し上がる。
スマートオリオン 中京記念57(ハンデ)1着→(関屋記念57・別定・11着)→57.5(ハンデ0.5キロ増 前走比0.5キロ増)
レッドアリオン 中京記念57.5(ハンデ)8着→(関屋記念57・別定・1着)→58(ハンデ0.5キロ増、前走比1キロ増)
アルマディヴァン 中京記念52(ハンデ)2着→(関屋記念54・別定・4着)→53(ハンデ1キロ増、前走比1キロ減)
他力で優勝を狙えるダローネガは据え置きの55キロ、ヤングマンパワーは別定の関屋記念と比較して1キロ増の54キロ。
上記5頭を単純に比較すると、
中京記念を0.1差3着で据え置きのダローネガと、ハンデは1キロ増えたけれど0.2差4着の関屋記念からは1キロ減で走れるアルマディヴァンの2頭に少しだけ有利な気がしないでもない。
特に浜中騎手からルメールにスイッチされるダローネガは気になる。
浜中騎手には阪神のセントウルSにお手馬がいない。にも関わらずルメールに乗り替り。
ここは勝負のスイッチとも取れる(キャロットの会員様に対して、「万全を期してますよ」のアピールかもしれないけれど、それなりのデキじゃないとルメールに頼めないだろう)。
それに自力で優勝を決められる3頭はノーザンF生産系の馬ではない。ならばノーザンF生産で、ノーザンF系会員馬主のキャロットのダローネガは、なんの遠慮もせずに勝負に挑めるのではないか? (ヤングマンパワーも生産はノーザンF)
とはいえ、ここは秋競馬の開幕でもある。ここからスタートをしようという実績馬もいる。
しかも今年は春のG1戦線で活躍した3歳馬も出走してくる。
アルビアーノ53 NHKマイル2着
グランシルク54 NHKマイル5着
NHKマイル6着のヤングマンパワー以上の実績馬だ。中山マイル実績もある。
しかもどちらもノーザンF生産で、ノーザンF系馬主だ。
ノーザンF系の馬の自力での優勝がないなら、こちらも遠慮なく走れるだろう。
ダローネガが1着して、アルビアーノ、グランシルクが2着、3着したら、自力組が4着になってもダローネガは同点1位になれる。自力組が5着以下に敗れたら、ダローネガは単独優勝できる。
そうそう上手くはいかないだろうけど、可能性があるのは間違いない。
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京成杯AH注目馬
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ダローネガ
アルマディヴァン
3歳の実績馬2頭の頑張りが結果的に自力優勝のない馬への援護射撃になるか!? そんな見立て。
それでもダローネガは1着しなければならず、道は険しいかもしれないけれど、そのためのルメールだろうし、まだわからない。
アルマディヴァンは中京記念13人気2着(16頭立て)、関屋記念8人気4着(12頭立て)で、今週も予想では10人気前後と人気はなさそう。ならば1着はともかく2着、3着でもう1回期待してもいいのではないか?
3着の穴候補
コスモソーンパーク
フラアンジェリコ
ときどき7歳馬が穴をあける。
コスモソーンパークは前で、気づいたら粘ってたみたいな、
フラアンジェリコは田辺が、気づいたら内を上手く捌けちゃったみたいな、
そんなんで3着してくれないかな。
してくれないかな。とりゃ!
京成杯AHは、フルゲートになると内枠が好走しやすくなる。
(中山での過去10年、16頭立てのときは1枠、2枠が必ず絡んでいる。15頭立て以下だと絡みにくくなる。直近5年は14頭立てが多く、1枠2枠の好走はなかった。内枠軽視のムードができないかな?)
今年はフルゲート必至だから1枠、2枠には注意したい。
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セントウルS、とりゃ!
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サマースプリントは現在20ポイントで1位のベルカントや14ポイントで2位のティーハーフが出走しないから、1位のチャンスは現在10ポイントで3位のウリウリと9ポイントで4位のアースソニックの2頭しかない(G2だから1着は12ポイント)。
優勝を狙うなら、この2頭は1着するしかない。
で、鞍上はウリウリ・岩田、アースソニック・Mデムーロ。
うむ、なかなかに興味深い。わかりやすい興味深さだから、これまたすでにあちこちで書かれているかもしれないけれど、一応、念のため興味ポイントを書いてみる。
#1 サマージョッキーシリーズの1位対決も絡んで興味深い。
現在1位 Mデムーロ 37ポイント
現在2位 岩田 28ポイント
この夏勝ちまくりの岩田だったので、2位は意外だけど、ダート(2勝)や2歳S(3勝)といったポイントの付かない重賞でいっぱい勝っていたために、2位に甘んじている。
それはさておき、
G2だから1着12ポイント、2着6ポイント、3着5ポイント、4着4ポイント、5着3ポイント、6着以下1ポイント。
岩田が1着して、Mデムーロが5着だと同点で1位。
岩田が1着して、Mデムーロが6着以下だと岩田が1位。
Mデムーロは5着以内に入りさえすれば、岩田が勝とうが1位になれる。
Mデムーロは5着以下に敗れても、岩田が勝たなければ1位になれる。
Mデムーロ絶対有利ではある。しかし、そんなに簡単でもなかったりする。
サマージョッキー優勝が大目標ならば、Mデムーロには簡単かもしれないけれど、サマースプリント優勝のチャンスがあるウリウリに岩田が乗っていることが、ことを興味深くさせてくれる。
#2 現在1位のベルカントと現在4位のアースソニックの馬主が同じ前田幸治氏で興味深い。
サマースプリントに優勝して、一番恩恵があるのは馬主だ。
3200万円貰える(厩舎関係者は800万で、ジョッキーシリーズ優勝ジョッキーは100万円)。
3200万円といったら、G3の優勝賞金に近い。もし、セントウルSで1着して、サマースプリントも勝ったら、馬主は合わせて約8000万円(関係者の取り分除いて)もの賞金を手にすることになる。G1並だ。
つまり、前田氏としては、アースソニックは勝てなくてもいいけれど、ウリウリに勝たれるのは困るわけだ。いや、前田氏は天下のノースヒルズの代表でもあるから、そんなことは小さいこととして気にしてないかもしれない。
しかし、厩舎関係者はどうであろう。
馬主の期待に応えるのが騎手、調教師の役目だとしたら、ここはけっこうなガチどころと認識している可能性はある。こういうのは本人より周囲が意識することも多いからだ。それにウリウリの馬主は個人馬主の雄・金子真人氏でもある。
そうそう金子氏ばかりにいい思いをさせられっか!! そんな武闘派が関係者の中にひとりくらいはいてもおかしくない。
それが久しぶりのMデムーロ招聘になったのだとしたら、興味深い。
(アースソニックはMデムーロで2-0-1-1。京阪杯を勝っている。最後に騎乗したのが13年12月21日。MデムーロはアイビスSDでベルカントに騎乗しているから、ノースヒルズ系に騎乗しないわけじゃないけど、アースソニックにとって勝負騎手の一人なのは間違いなさそう)
Mデムーロへの注文は「負けてもいいからウリウリにだけは先着して!」だとしたら、うむ、やっぱり興味深い。
予想人気は、
ウリウリ 1人気
アースソニック 5人気
この人気差なら5人気のアースソニックを買いたくなる。
とはいえ、セントウルSの1人気馬は取りこぼしは多いけれど、馬券圏内での取りこぼしが多いから、ウリウリもそうそうナイガシロにできない。
ならばカンタンだ。
アースソニック→ウリウリ。この1点でいいんじゃないか?
1着→2着、1着→3着、2着→3着などあるから馬券の買い方は工夫しないといけないけれど、コンセプト的には1点。
うむ、ベターだ。ベタベタにベターだ。
もっと言うなら、ウリウリは内枠に入った方が力を発揮する。
ウリウリの過去歴を見ると、抜け出すときのウィキ(速さ)は内枠から抜けるときが一番ある。前走のCBC賞の内からの抜け出しは鮮やかで、まさにウィキウィキだった。府中牝馬Sなんて、8着に負けているけど、内から抜けだすときのウィキは秀逸だった(直線途中で内から抜けて先頭に立った。最後は外から強襲され8着に負けた)。
外枠でも勝ち負けに参加しているけれど、内から抜けてくるほどの切れ味はないように思う。
だから内枠に入ったら、ウリウリをナイガシロにしない。外枠に入ったらナイガシロにする。これでもいいかもしれない。
問題は戸崎のストレイトガールだ。
同じ藤原英厩舎で、もし調子がよくて、ウリウリに先着しそうになったらどうするんだろう?
ウリウリの場合は1着じゃないと優勝できないから、ウリウリが馬群でもがいていたら遠慮はいらないと思うけれど、ウリウリがウィキウィキで勝ち負けの攻防をストレイトガールとしていたら、大変だ!
自分は空気を読むより、空気を切り裂く方にエールを送りたい派。だからウリウリのサマースプリント優勝を自厩舎のスレイトガールが阻む絵をみたいけれど、藤原英厩舎の関係者はそこをどう捉えているのだろう? まったくもって興味津々だ。
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セントウルS注目馬
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ハクサンムーン
アースソニック
(ミッキーラブソング)
とはいえ、
馬券はハクサンムーンから買ってみたい。
ルチャドルアスールが出負けしなければ、逃げるに決まっているレースで、番手につけられるだろうハクサンムーンはふつうに脅威だ。
そこにアースソニックと内枠のウリウリを絡める。
なんか思った以上にベタベタしちゃった感じがする。
1頭くらい穴を絡めてみたいな。
だからミッキーラブソング。理由は小牧騎手に戻るから。とりゃ!