また今年も大荒れ警報発令中?
私は昨年もこのタイミングで毎日王冠コラムを担当していた。
そのとき書いたことを簡単にいうと「近年の毎日王冠は荒れる傾向にあって、特に3連単馬券においては10万円以上の配当が頻出。人気薄馬が馬券となる原因と思われるポイントは3つ」ということだった。
それが下記の3項目である。
1.少頭数が多い
2.極端な逃げ馬、もしくはレースを引っ張る馬がいて、その場合は荒れる傾向にある
3.騎手の乗り変わった馬が毎年必ず1頭以上3着以内に入っている
全部説明するとボリュームが多すぎてしまうので省略するが、重要だと思われるポイントはこのうちの2と3。
特に2は、かつて3年連続で出走し、とにかく逃げまくってレースをつくったシルポート(2010〜2012年)やコスモバルク(2005年)を引き合いに出し、パターンとしては強力な逃げ馬がいるときに3連単馬券が大荒れになることを指摘。さらにウオッカについてもキャリア中、なぜか毎日王冠だけは出走2回中2回とも逃げ(2008、2009年)、結果は2着だったこと。開催替わり初週の状態のいい芝では、やはり逃げ脚質にはそれなりのアドバンテージがあり、そのことがレース結果にも大きく影響するという説明をした。
ポイント3は、過去10年データでは3着以内に乗り変わりの馬が必ず1頭は絡み、複勝圏内全30頭中、19頭が乗り変わりだったこと。有力馬は天皇賞やJCといった先々のレースが視野にあるため乗り変わりも少なく、仕上げも100%ではないことで取りこぼしがあり、どちらかというと毎日王冠こそが勝負の馬、もしくは乗り変わりの人気薄ほど気楽に乗れて一発があるということだった。
さて、そんな昨年の結果はどうだったか。