外枠は厳しい印象の東京芝2000mだが、それよりも気になるのが…
東京芝2000mは、2003年の改修で改善されたといいつつ、まだ外枠不利の傾向が残っている。さらに天皇賞秋の場合はもうひとつ、Bコース替わりという事情もあって、内枠が有利・外枠が不利になる可能性がある。
2003年は開催3週目からBコース使用だったのだが、2004年からはいまのように「天皇賞の週からBコース」となった。
それ以降の「天皇賞週・東京芝」(全距離対象)で枠番別や馬番別の成績を取ると、やはり外枠は厳しい印象がある。
特に18番は[0-0-1-26]、17番は[0-2-2-38]で、狙っている馬が入ったら正直がっかりするところだ。もっと頭数の少ないレースも含めて枠番別で括っても、8枠は勝率が8枠中7位(8位は6枠)、複勝率が8位で、やはり不利。反対に勝率トップは1枠、複勝率トップは2枠となっている。
ただ、極端な内枠有利とまでは言えない。勝率が高いのは1、2、4、5、12番枠、複勝率が高いのは2、6、10、12番。これだけだと内有利に見えるが、出走頭数の少ないレースがあるぶん内枠の馬番が有利なので、そのぶんを差し引かねばならない。かといって16頭立て以上などと絞ると、サンプルがかなり少なくなってしまう。
それよりも気になるのが、偶数番と奇数番の差だ。枠入りがあとになる偶数番は有利と言われるが、通常はそれほどの差はない。例えば2015年の全芝レース対象だと、偶数が勝率7.4%・複勝率21.2%に対して奇数が6.5%・20.6%。回収率は偶数が単72%・複74%に対して奇数が単65%・複71%と、その程度だ。
ところが天皇賞週の東京芝は、
![2004年以降の「天皇賞週・東京芝」成績](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/data/suda/151027_01.jpg)
2004年以降「天皇賞週・東京芝」の成績
とけっこう大きな差がついている。もちろん偶数だけを買えばいいというものではないが、ヒモ選びの最後の1頭に迷ったときなど、決め手にしてもいいだろう。