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日本調教の穴馬は?

  • 2015年11月24日(火) 12時00分


少しでも配当を伸ばすためには人気薄の日本調教馬をどう扱うか


 気が付けば、外国馬が勝ったのは10年前のアルカセットが最後。馬券に絡んだのは9年前のウィジャボードが最後。ここ8年はある意味普通の日本のGIのようだったということになる。

 1番人気に推された日本馬の成績が[3-3-2-1]でもあり、大荒れの予想はしづらいが、少しでも配当を伸ばすためには人気薄の日本調教馬をどう扱うかということを考えていかねばならない。

 幸い、単勝オッズで10倍以上つけていた日本調教馬(以下のデータではカク地除く)は過去10年で10頭おり、乱暴に言えば年イチペースではある。さらにその中には単勝万馬券の3着馬も2頭含まれている。

 この10頭(トーセンジョーダンが2回該当しているので、正確にはのべ9頭)はどのような経緯で人気になっていなかったのだろうか? これら10頭が、JC以前に同年あげていた成績を見ると意外なことが分かる。

 単勝万馬券だった13年のトーセンジョーダンと11年のジャガーメイル以外は、すべてその年に重賞勝ちを収めていた。さらにその8頭中7頭はその重賞を含め年間2勝以上をあげており、1勝のみだったポップロックは2着が2回で計3連対している。

 つまり、不調が続いたわけではなく、それなりに頑張ってきたのに、序列をつけたら単勝10倍以上だった、というだけの馬だったわけだ。

 今年登録している日本馬のうち、2勝もしくは3連対を満たすのは6頭だけ。そのうちショウナンバッハは重賞勝ちがない。残る5頭のうちラブリーデイ、ミッキークイーン、ゴールドシップは単勝2ケタにはならないだろう。

 残る2頭はダービーフィズとアドマイヤデウス。この2頭が今年のヒモ馬としてキーポイントなのか? それとも今年の好走数が少ない単勝万馬券級が飛び込んでくるのか? 今年のJCに楽しみを見出すとしたらそこだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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