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ラブリーデイなどジャパンC出走有力馬と海外勢4頭を徹底分析!

  • 2015年11月27日(金) 18時00分


◆外差しが届きまくる雰囲気はない

 今年のジャパンカップは例年より日本馬の陣容が手薄だと思うのだが、外国馬も例年通り手薄。結局のところは日本馬どうしの決着になる可能性が高いと思う。

 ラブリーデイは距離の不安があることはあるが、良い枠を引いて有利になった。ジャパンカップ単体の傾向には出ていないが、東京芝2400mはけっこう内枠なコース。さらに先週の競馬を見ても外差しが届きまくる雰囲気はない。要領よく競馬を進めれば上位争いは必至だろう。

 ショウナンパンドラは天皇賞組で2番目に先着していた馬ということになる。ただ前走上がり最速で追い込みきれなかった馬は、JCでも同様になることが多い。馬券の対象には意識するが、アタマまでは買いづらい。

 他の天皇賞組はすべて掲示板外から。この中で気になるのは、乗り替わり+鞍上強化のラストインパクトと、かなり厳しいとは思うが3着候補にならできるダービーフィズ

 ミッキークイーンは前走でコースを意識し、いつもより積極的な位置取りをした。結果として上がり最速は他馬に譲りつつ、しっかり勝利はモノにしている。この競馬はJCに合うもの。今回も似た競馬をすれば勝利も見えてくる。逆に、東京だからと油断して後ろに構えすぎると追い込みきれない。また、あまり外に持ち出すといまの馬場では追い込みきれないかもしれない。

 サウンズオブアースは余裕のあるローテ、今回の日本馬では前寄りの位置が取れること、デムーロに戻ること……など買いたくなる要素もあるが、同じコースのダービーで大敗しているので本命までは推しづらい。2着候補の1頭として扱いたい。

 最後に、外国馬について少しずつ記しておく。

 トリップトゥパリスはややステイヤー色が強く、今年11戦目+長距離輸送を考えると状態面での上積みも期待しづらい。位置は取れる馬なので、内枠をどう生かすか。

 イラプトは前走が凱旋門賞という馴染みやすさから外国馬の中では売れるのかもしれないが、前2走は好位から流れ込んだだけの内容。道中の折り合いも難しいタイプで、スタンド前発走もプラスではないだろう。よほど日本の馬場が合わない限り厳しいと見る。

 イトウは今回ハナを主張するそうだが、そもそもJCは逃げ粘りが難しいレース。スピード能力や上がりの速さはないだけに、離して逃げるくらいの思い切りがほしい。

 ナイトフラワーは軽めの調整で状態が不安だが、細身に映る場合はもともとのもの。バーデン大賞の2着も特殊なトラックバイアスに泣いたもので、実績としてはかなりのものがある。個人的には外国馬ではこの馬を選ぶが、それでも3着付けまでだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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