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荒れたシンザン記念、そして今週

  • 2016年01月15日(金) 12時00分


「前回よりは断然良い」日経新春杯の1頭

 競馬の世界も、やっと今週から通常に戻ったなぁ〜という印象を受けます。

 厩舎スタッフは暮れからほぼ休みのない状態で、しかも金杯と3日間開催で通常よりも早い馬場開場。調教時間にこの寒さを考えると、本当に大変だったと思います。それでもまだ今週中の取材時、疲れた表情のスタッフを多く目にし、もう現場を卒業した身ですが通常開催に戻ったことによりホッとしました。

 さて話は変わり、先週のシンザン記念は荒れましたね〜。やはり1勝馬も多くゲートや距離適性、折り合い面も掴めないだけに荒れる要素は満載でした。

 その中でも強いと感じたのは、2着と敗れはしたものの牝馬のジュエラーでしょう。今回もスタートが遅く、しかもスローに巻き込まれて馬群でゴチャゴチャとなる厳しい状況にも関わらず、最後は最速の上がりで勝ち馬に迫る勢い。能力を感じるものでした。

 一方1番人気で14着と大敗してしまったピースマインドは、レースや返し馬での走法を見る限り、現時点では中距離で気分よくこの馬のリズムで逃げた方が持ち味を活かせるのかもしれないなぁ〜という印象でした。

 そして勝ち馬であるロジクライは、スタート後のスピードを無理に殺さず、好位のインにつけてのソツのない立ち回り。浜中騎手の好騎乗振りが目立ちましたが、やはりこの年齢とこの時期の京都を考えると、枠や性格が武器となるところはありますね…。

 さて今週は愛知杯・日経新春杯、そしてかなり難解な京成杯となります。その中でも予想が1番しやすそうと感じる日経新春杯の話題を。たぶん1番人気はシュヴァルグランとなりそうですが、追いきり後、「前回よりは断然良い」と林助手も楽しみな表情。ただ馬房で馬を見ると目がクリクリで、キ甲も抜けておらず子供っぽさ満載ゆえ、カワイらしすぎて本命にしづらくなるほど。

 近走の強さを想像できない体と顔つきに陣営も、「カワイイでしょ。迫力を感じないのに、あの走り。レース前は心配になる反面、この状態と雰囲気であの走りなのだから、レース後は逆に、この先がさらに楽しみともなってしまう」と。凄くよく分かる気がしました。

 そのシュヴァルグランと久々に具合の良さが伝わってくるアドマイヤフライト、そして成長を感じるレーヴミストラル、この3頭のどれかを本命にし、残り2頭+ベルーフを足しての馬券を考えています。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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