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橋口厩舎残り1か月『何とかひとつでも多く勝ちたい』

  • 2016年02月02日(火) 18時00分
小牧太

ユーザーの質問からバラエティーに富んだ内容の太論をお届け!


少々時間が経ってしまいましたが、ユーザーからの質問をきっかけに、今回は朝日杯フューチュリティSの回顧から。そのほか、初めてもらってしまったというステッキの制裁についてや、ミッキーラブソングの可能性まで、バラエティーに富んだ太論をお届けします!
(取材・文/不破由妃子)


橋口厩舎の馬やから、ついつい力が入ってしまい…

──今回は、朝日杯フューチュリティSに関するこんな質問から。「朝日杯のコパノディールの脚は鬼脚でした。前が開いていたら3着はあったのでは…と思わせるレースでしたが、小牧騎手はどう思われますか?」ということですが、朝日杯は四位さんの負傷で前日に急きょ騎乗が決まった一戦でしたね。

小牧 あのレースは、うまいこと抜けてこられたら3着くらいはあったかもしれんな。ただ、ああやって内を回って、前が開くか開かないかっていうギリギリのレースをしたから、あそこまできたと思うんやけどね(3着馬とコンマ3秒差の10着)。確かにすごい脚やったわ。「また乗せてください」とお願いしました。

──「好走するときは、なぜかうまいこと前が開く」とみなさんおっしゃるように、ある意味、賭けですよね。ああいう瞬間は、どういった心境なんですか? 「あー、開かない! どうしよー!」みたいな?

小牧 ん〜、ああいうときこそ、落ち着いておかなと思ってます。そもそも「開かんかったら開かんかったでしゃあない」くらいの気持ちじゃないと、ああいう競馬はできないからね。あそこで無理やりこじ開けたりしたら、それこそ騎乗停止や。そういえば明日、また学科試験やねん。制裁の…。この前、受けたばっかりやのに(苦笑)。いかんねぇ。

──本部(六本木)に行かれるんですか?

小牧 いや、その手前やね。3年続けたら本部に行かなアカン。明日は栗東で競馬法規の筆記試験や。老眼鏡を掛けな見えへん(笑)。今年は制裁がないようにと思ってたんやけど、この前、生まれて初めてステッキの制裁をもらってしまいましたわ(1月10日・京都8R・4歳上500万下・ミッキーカーニバル5着)。あれは力が入ってしまった…。橋口厩舎の馬やったからね。ついつい必死になってしまったわ。

──橋口厩舎もいよいよあと1か月ですからねぇ。

小牧 ホンマやねぇ。何とかひとつでも多く勝ちたいと思ってるんやけど。

──橋口厩舎については、「ミッキーラブソングで重賞を勝ってほしいです!」という応援コメントがたくさんきています。

小牧 ねぇ。金杯(3着)は勝ちたかったわ。

──やはりマイルのほうがいいですか?

小牧 ベストは1400mでしょう。行ったら行ったで甘くなるし、乗りやすいぶん、考えさせられる馬やね。それにしても、金杯ではあんなに行けるとは思わなかった。1200mと1400mを使ってたからやね。それにしても、馬って変わるもんやねぇ。去年、一昨年あたりとは、馬が全然違うもん。

──本当ですね。重賞を勝てるチャンスは十分にあると思いますが、小牧さんの手応えは?

小牧 もちろん、十分チャンスはあるよ。橋口厩舎の最後の日に阪急杯があるんやけど、賞金的にきわどいんやて。

──しかも、ベストの1400m!

小牧 そうやねん。そこでうまいこと入って、しかも勝ったりしたら最高なんやけどね。厩舎のスタッフも、みんなそう言うてはるんやけど。金杯で2着やったら賞金加算できたのになぁ。

──なんとか入ってほしいです! では、最後にユーザーからの質問をひとつ。「競馬初心者ですが、小牧さんの大ファンです。小牧さんを応援するとき、どういうふうに呼ばれるのが一番うれしいですか? 僕は“マッキー”と呼びたいです!」ということですが。

小牧 “わたし”じゃなくて“僕”か(笑)! コマッキーとは言われるけど、マッキーはなかったな。

──パドックやウィナーズサークルでは、「小牧さーん!」とか「コマキー!」とか「フトシー!」という声援が多いですよね。

小牧 そうそう。だいたいその3つやね。

──じゃあ、そのなかで「マッキー!」という声援が聞こえたら、きっと質問をくれた“彼”ですよ。

小牧 “彼”じゃなくて“彼女”やったら、もっとうれしいんやけど(笑)。それは冗談として、どんな呼び方でも、声援を送ってもらえるのはやっぱりうれしいもんです。好きなように呼んでください(笑)。
小牧太

“彼”じゃなくて“彼女”やったら、もっとうれしいんやけど(笑)

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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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