フェブラリーS、馬券に絡んだ穴馬の“2つのタイプ”
G1馬だったら近走の成績を度外視して狙ってみるのも
今週はフェブラリーS。今年も各G1レースの前には、どうでもよさそうで、余計なお世話的なデータをご紹介しながら、穴馬探しをしていこうと思います。
では早速。まず、去年のどこかの当コラムで、「2007年のスプリンターズSを最後に、G1で枠連3-4の目が出ていない」という話を書きました。そうしたら、7年半ぶりに桜花賞でそれが“出現”。さらにヴィクトリアマイルでも3-4が出ちゃったのです。長いこと鳴りを潜めていたために、エネルギーが溜まっていたのかもしれませんね。
去年、3-4が出たときにも書きましたが、その後、ゾロ目を除く枠連の目で最も長く出ていないのは1-6に代わりました。これがいつ出るかは今後の注目。そして、2000年のエリザベス女王杯で出たっきりで、今世紀に入っていまだに“出現”していない1-1が出る日も気にしておきましょう(そんなのイチイチ気にしてなんかいられない?)。
さて、フェブラリーSの話に移ります。06〜15年の10回のうち、1〜3着がすべて5番人気以内の馬で決着したのは3回だけ。他の7回で、あわせて8頭の穴馬(単勝6番人気以下)が3着以内に来ていました。そういう馬が2頭絡むのは希なことではありますが、1頭くらいは来てもおかしくないレースと言えます。
ここ10年で1〜3着に来た穴馬は、大まかに言って2つのタイプに分かれます。1つは、実績があるのに近走の成績から人気を下げてしまった馬。06年3着のユートピア(11番人気)、08年2着のブルーコンコルド(7番人気)、09年1着のサクセスブロッケン(6番人気)、12年1着のテスタマッタ(7番人気)、13年2着のエスポワールシチー(9番人気)、同3着のワンダーアキュート(7番人気)がそうでした。
これらに共通しているのは、前年の南部杯以前にダートのG1勝ちがあるのに、その後のJBCクラシック、ジャパンCダート、東京大賞典、川崎記念の着順がよくなかったために人気を落としていた、という点。逆に言えば、G1タイトルホルダーだったら、近走の成績を度外視して狙ってみる手はあるわけです。
もう1つのタイプは、上のタイプとは違う馬。「なんだそれ!」と激怒しないでください。07年3着のビッググラス(9番人気)は、前走の根岸Sで重賞初制覇を果たした6歳馬。14年1着のコパノリッキー(16番人気)は、前年の兵庫チャンピオンシップの優勝馬でしたが、その後の2戦は10、9着に大敗していました。この2頭の共通点を探すのは難しいでしょう?
でも、こういう馬が絡んできたのは例外中の例外とも考えられます。ビッググラスのように、直前の根岸Sで好走した馬は、フェブラリーSでもソコソコ人気になっちゃうはず。コパノリッキーは、兵庫CSを勝っていたので、どちらかというと“人気を落とした過去の実績馬”に分類してもいいわけですからね。
さぁ今年は?グレープブランデーからのワイド流しというのはいかがですか?