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2歳セールいよいよはじまる(須田鷹雄)

  • 2016年03月01日(火) 18時00分


◆強調したい「ノーザンファームの尋常でない当てっぷり」

 現地3月2日のファシグティプトン・フロリダセールより、今年の2歳セールが本格化してくる。OBSマーチセールは3月15・16日、以前のようにアメリカ主要3セールで最後に回ったバレッツマーチセールが3月30日、タタソールズブリーズアップセールは4月11〜13日を予定している。

 個別の馬についてはセール終了後に赤本で書くとして、強調したいのが「ノーザンファームの尋常でない当てっぷり」である。フェブラリーSの1、4着馬もそうだが、今年の3歳馬がまた高打率だ。

 昨年を振り返ると、6頭を購買していたバレッツは4頭が勝ち上がり、残り2頭も2着はしている。

 3頭を購買していたファシグティプトンフロリダでは、80万ドルだったソングライティングがややスベリ加減ではあるが、一方でストロングバローズが2勝・2着2回。ハリケーンバローズも1戦で2着1回なので、勝ち上がりは近い。

 6頭を購買していたOBSでは、ゴルゴバローズとエルフィンコーブが2勝をあげ、ヨンカーも勝ち上がり。残り3頭も馬券には絡んでおり、丸スベリはない。

 派手にポイントを稼ぐ馬がいるわけではないが、15頭いて1頭くらいしかスベっていないことと、勝ち上がり率、この時期の2勝馬が3頭いることは、打率としてすごい。もちろんこれは偶然ではなく、ノーザンファームのスカウト力によるものだ。

 ちなみに昨年の赤本(P101)で私が「今回の収録馬から1頭だけ指名するとしたらこれか、と考えたくなる馬だ」としたのが2勝馬の1頭であるゴルゴバローズ。これは私の見る目……ではなく、良いパターンをつかんでいるから推せたものである。今年も同様に推奨馬を出してみたいし、「ドラ10で取れて2勝以上が望める」なら、皆さんにお役にも立てるだろう。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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