ドゥラメンテは状態上向き
ドバイでは3月9日に大雨で街の一部が冠水し、都市機能が一時的に麻痺したというニュースが伝えられた。思い出されるのは1997年、第2回のドバイワールドC。レース当日の昼過ぎからポツポツと降りだした雨は、第1レースの前にはプレス用のテントが壊れるのではないかと不安になるのほどの豪雨となり、競馬場は冠水。レースは5日後に延期して行われたが、ドバイワールドCに日本から出走したホクトベガは4コーナー手前で前の馬と脚が接触して転倒。ドバイで星になってしまったということがあった。
今年のメイダンの開催は通常通り行われているので、競馬場には大雨の影響はなかったのだろう。そしてレースを4日後に控えた22日(火)には、朝の調教時間帯に土砂降りの雨に見舞われたとのこと。
それでもその後は好天が続いて馬場も回復。僕が朝の調教を見たのはレースを翌日に控えた25日(金)。ダートコースはやや湿った状態だが、もともとアメリカ的なダートコースはパサパサの乾いた馬場にはせず、乾きそうなら散水を行う。馬場管理的には絶好の状態で本番を迎えることになりそうだ。ただ日本の砂とは違って粒子の細かい粘土質であるため、それが日本の馬に合っているのかどうかはやってみなければわからないという部分はあるだろう。
▲25日金曜日、調教時のダートコース
ドバイワールドC(ダ2000m)に3年連続で出走となるホッコータルマエは、最初の年はオールウェザーだったが、このダートコースは昨年経験済み。今回はアメリカから一線級の馬が大挙参戦してきているものの、経験を生かして昨年(5着)より上の着順を狙いたいところ。
23日(水)には西浦昌一調教助手騎乗でダートコースを追い切られ、24日(木)、25日(金)は馬場入りはしなかった。昨年は2番枠から逃げることになったが、今年は12頭立ての8番枠を引いた。西浦勝一調教師によると、今回は好位からレースを進めることになるようだ。
ドバイシーマクラシック(芝2410m)には、日本からドゥラメンテ、ラストインパクト、ワンアンドオンリーの3頭が出走する。