1番人気9連敗中! 函館記念は「巴賞敗戦組」の人気薄馬を狙い撃ち
東出ヒロ いや〜、甲子園、始まったね!!
夏目行人 正確には甲子園の予選会が始まった、ということだろうに。しかも早い地域は6月下旬から始まっているぞ。
東出 細かいことはいいの、あくまでオレのなかで始まったってことだから!
netkeiba編集部(以下:編) 昨年の甲子園で注目を浴びた早稲田実業高校の清宮幸太郎選手は、2戦連発でホームランを打って、さすがの活躍を見せていますよね!
夏目 うむ、あのスウィングスピードの速さは、タイプは異なるとはいえ高校時代の松井秀喜をほうふつとさせるな。軽く当てただけに見えるのに、スタンドまで飛んでいってしまうという。まさに怪物だな。
東出 う〜ん、オレにとっての甲子園の怪物といえば……やっぱり松坂だな。
編 現・ソフトバンクホークスの松坂大輔投手ですね。高校時代は横浜高校で投げていました。
東出 98年の夏の甲子園、準々決勝でPLを相手に延長17回を投げ抜き、準決勝では明徳義塾と戦い、投げたのは9回の15球だけだったけれど、ピシャリと抑えてその裏の逆転劇につなげた。そして圧巻は決勝戦のノーヒット・ノーラン! いや〜あの年の松坂にはしびれっぱなしだったよ。
編 また相手の高校が「打倒横浜・打倒松坂」で向かってきて、そしてもう少しのところまで追いつめるからおもしろいんですよね。まるでマンガ『ドカベン』を読んでいるようなハラハラ、ドキドキする展開でした。
夏目 私はなんといってもKKコンビだな。投げては桑田真澄が甲子園20勝、打っては清原和博が通算13ホーマー。PL学園という強豪にいてさえ、あのふたりの実力は抜きんでいた。サッカー少年だった私にとっても、彼らはアイドル的存在だったからな。
東出 で、編集さんは?
編 私ですか? 私は池田高校の水野雄仁ですね。名物監督・蔦文也が率いる、やまびこ打線の4番にしてエース。「阿波の金太郎」というあだ名通りの豪快なキャラクターも印象的でした。
夏目 「攻めダルマ」か……懐かしいな。最近は当時の池田高校のような個性のあるチームも少なくなってきたからな。
東出 なんといっても甲子園は監督さんと選手が作り上げる一生一代の舞台だからね。競馬でいえばクラシック! 今年も楽しみ〜。
編 さて、ここいらで前回の結果を報告いたしましょう。対象レースの七夕賞は夏目さんのダコールが2着(5番人気)、東出さんのメイショウカンパクが14着(16番人気)という結果でした。1、2着は比較的固い決着でしたが、3着は11番人気のオリオンザジャパンが入線。東出さんにはこのあたりをおさえておいてもらいたかったですね〜。
東出 m(__)m
夏目 ……まったく、相変わらずいい加減な男だなっ。
編 そして投票はといいますと、52対41で夏目さんの勝利。も〜う少し頑張って、投票総数を増やしたいものですね。では今週もよろしくお願いいたします。
今週は夏目も伏兵馬を指名!?
編 第36回の答弁テーマは、函館記念です。おふたり1頭ずつの推奨馬でお願いいたします。では今週も夏目さんから、お願いいたします。
夏目 先週の七夕賞に続いて、荒れる印象が強いのがこの函館記念。実際に平均馬連配当は7270円(※)、1番人気は06年のエリモハリアーから勝っていませんし、近5年は馬券圏内にすら入っていないという大不振。[1-2-0-6]で連対率33%と信頼に足る数字ではなく、ここは人気薄抜擢もじゅうぶんに考えて良いでしょう。
※札幌で行われた09年をのぞいたデータ。以下すべて
そこで私の1頭は、netkeiba予想オッズ11番人気のツクバアズマオーです。前走で巴賞を勝ったレッドレイヴンが斤量57キロの1番人気で、0秒3差のツクバアズマオーが55キロの11番人気なら、注目すべきはこちら。洋芝コースは[2-2-2-3]と得意としており、3カ月ぶりをひと叩きされてさらなる上昇も見込める。先行型が[2-6-4-18]の連対率27%、複勝率40%と上がりの脚よりも器用な立ち回りが求められるコースで、この馬のように前につけられるタイプは好相性。1番人気が不振のレースだけに、たとえ人気がなくともこの馬を狙っていこうと思います。
東出 あら〜。いつもバントの夏目さんが11番人気を挙げるなんて珍しいけれど、そんなにフルスウィングしちゃって大丈夫?
夏目 もともと私は本命党でもなんでもない。ただ馬券になる確率の高い馬を挙げているだけだからね。バントをしているつもりはないし、いつもクリーンヒットを狙っているよ。
編 さてお次は東出さん、よろしくお願いします!
東出 同じ前走・巴賞組でも、オレは夏目さんよりも、もーっと人気薄の馬をピックアップするからねっ。その1頭は予想オッズ15番人気の