“買うべき条件”“買うべきでない条件”
ラベンダー賞からというルートがなくなったいま、函館2歳Sは2頭のカク地馬を除けば、新馬・未勝利勝ちの馬をどう扱うかというレースになっている。そして、この新馬・未勝利組には買うべき・買うべきでないという明確な線引きがある。
まず、新馬組と未勝利組には大きな差があり、当然のことながら前者が優位だ。札幌施行時を除く過去10回(2005年以降)という基準で見ると、新馬組[8-3-9-61]に対し未勝利組は[0-4-0-25]となっている。
新馬組のうち、芝1000m組と芝1200m組では圧倒的に後者が優位だ。1000m組[1-0-1-8]に対し1200m[7-3-7-37]。まあ、最近は1000m組が人気になることもないので、ここはある程度織り込まれているとも言える。
芝1200m組を仕分けるには2つの基準がある。前走の4角位置と着差だ。前走で4角既に先頭に立っていた馬と2番手以下だった馬とでは、函館2歳Sにおける勝率・複勝率には大きな差はない。ただ回収率は前者が単81%・複49%に対し、後者は単84%・複99%。いちばん良いのは前走4角3〜4番手で、[2-0-3-7]。7、10番人気で馬券に絡んだ馬がいるので回収率も高い。いずれにしても、差す競馬ができるとだいぶ有利だ。
着差にも注目したい。芝1200mの新馬を勝ってきた馬のうち、着差0.2秒以下と0.3秒以上には明確な差がある。後者は[5-2-4-9]と半分以上が馬券に絡んでおり、回収率も単126%・複107%と高い。また、未勝利組で馬券に絡んだ4頭も前走着差はすべて0.3秒以上だった。
登録馬のうち、「前走新馬」「前走芝1200m」「前走4角3番手以下」「前走着差0.3秒以上」をすべて満たすのはバリンジャーのみ。ただし同馬は福島からの転戦という特殊な立場にある。着差を妥協すればモンドキャンノ、通過順を妥協すればメローブリーズが浮上。このあたりがシルシ上位候補となるだろう。
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