大井競馬場の調教試験で無事に合格
南関東地方競馬のルックスインパクトナンバー1の白い前髪のブラックレッグ(美浦・小西一男厩舎→大井・的場直之厩舎)が、いよいよ復帰することになりました。
「体が大きな馬なので、無理をさせないで大事に成長を促してきて、しっかり走れるために体作りをしてきました。3歳の頃とは違って骨格も違うし大人の体になってきたと思います」(的場調教師)。
パドックと返し馬ではメンコを着用していて白い前髪は見られないので、ファン向けに、メンコの隙間から白い前髪をチョロンと出すような装いで楽しませてくれています
南関東地方競馬では、デビュー前の馬は能力試験、一度デビューしている馬で半年以上お休みしている馬は調教試験を受けて、合格しなければなりません。合格基準は、ゲートの中で1分間入っていられるか、合格タイム内に走れるかということなどです(各地方競馬とも呼び方やルールがあると思いますので、ここでは南関東競馬について)。
能力試験も調教試験も合格しなければレースに出走することができないので、関わる者にとっても大切な行事。
ブラックレッグも2月10日の金盃(大井2600m)からレースを使っていないので、8月19日の大井競馬場の調教試験を受けて、中央競馬ファンの皆さんには坂井瑠星騎手のお父さんとしても有名な坂井英光騎手を背にして、無事に合格しました(参考までに、お父さんの坂井騎手は先日のレースで地方通算1900勝を達成したばかり)。
ブラックレッグは過去最高体重の603キロでしたが(前走は594キロ)、レースまでには600キロを切る体で出走させたいそうです。
この日の体は603キロ。体の大きさも現在は南関東ナンバー1かもしれません
復帰戦は、8月30日(火)のA2以下によるオーガスト賞(大井・1400m)を予定(馬たちは生き物です。予定は変更する場合もありますのでご了承ください)。
ブラックレッグが3歳重賞の黒潮盃(大井・1800m)を制してから1年が経ちました。
「血統的にも金盃の2600mは長かったですが、まだ素質で走っている段階で1800mもこなしているので。まずは短いところを使っていって経験を積ませていきたいです。また重賞に挑戦できるように頑張ります」(的場調教師)
馬房に佇んでいるだけでも雰囲気たっぷりで、いつまでも眺めていたくなるところは変わりません。「白い部分がさらに増えてきましたかね」と橋本健吾厩務員は言っていましたが、たしかに、迫力が増したような……。
性格はガキ大将タイプだそうで、いつもいるスタッフたちには、前を通ると向かっていくような気の強さも……。ちなみに、お客様?には優しいタイプ
しばらくは自己条件での競馬になるでしょうが、まだ4歳なので、いずれは重賞に出てくる日を楽しみに待ちたいと思います。
なお、『こういう前髪の馬が他にもいましたらご一報を!』といろんな媒体で呼び掛けているのですが、なかなかいらっしゃいません……。引き続き、募集中?!です。
スパーキングサマーC、アフター5スター賞にも中央卒業生が出走
さて、8月24日に重賞スパーキングサマーカップ(川崎・1600m)が行われます。人気の一角には連覇をかけて臨む牝馬のブルーチッパー(栗東・藤岡健一厩舎→大井・荒山勝徳厩舎<小林>)。そして、中央4勝馬で芝を中心に走ってきたインプロヴァイズ(美浦・堀宣行厩舎→船橋・川島正一厩舎)が南関東に仲間入りをして初戦を迎えます。どんな走りをするのか興味津々。
8月31日には重賞アフター5スター賞(大井・1200m)が行われ、サトノタイガー(美浦・的場均厩舎→浦和・小久保智厩舎)、アドマイヤサガス(栗東・橋田満厩舎→船橋・川島正一厩舎)、アメージングタクト(栗東・浜田多実雄厩舎→大井・藤田輝信厩舎)たちがスタンバイしています。
次回は9月5日にお会いしましょう!