◆“超一流のスプリンターの馬体”と絶賛されるビッグアーサー
セントウルSのパドックで1番人気のビッグアーサーをチェックしたウリウリの田中大助手は、自身の馬の状態の良さも相まって「これならチャンスはあるかもしれない」と思ったそうだ。それでも結果は0秒4差9着完敗…。さらにこの中間、調教中に再びライバルの姿を見て、セントウルS時に抱いたような色気は跡形もなく消し飛んでしまったとか。
「ひと叩きした分なんでしょうね。締まって、すごい体になっていた。あの馬体を見ると、ちょっと勝てないんじゃないかと思ってしまいます」
この手の話は今週、他のキュウ舎でも聞いた。ビッグアーサーを管理する藤岡キュウ舎の近くにキュウ舎があるため、「運動でよく見かけることが多い」と言う某調教助手は「シュウジもパンとしていい体をしているけど、それ以上にすごいのがビッグアーサー。トモの盛り上がりが他の馬とは違うし、いかにもスプリンターといった素晴らしい体をしている」。
もちろん、見栄えの良さだけで競馬をするわけではないのだが、キュウ舎関係者から“超一流のスプリンターの馬体”と絶賛されるビッグアーサーの存在感が際立っているのは確かだ。
常にパドックのチェックを欠かさない某専門紙のトラックマンいわく「なかなかあれだけの体をした馬はいないですよ。トモの張りとか、香港馬みたい。ロードカナロアとか、そのへんのレベルの馬体になっていると思いますよ」。
パドックにビッグアーサーがどんな馬体で登場してくるのか…。レースの行方もさることながら、その馬っぷりにも注目したい。(栗東の坂路野郎・高岡功)