◆気になるのは、JBC・3レースの発走時刻
日付が保留となっていた来年のJBC大井開催が、11月3日(祝・金)に決まったと発表された。
従来、JBCの開催場と日程は前年の2月に発表されていたが、2017年の開催については、「大井競馬場、11月上旬」という発表しかなされていなかった。これは、祝日である11月3日に開催したいものの、2017年は金曜日にあたり、そうなると大きな売上げが期待できるJRAネット投票では発売できない可能性が高い。それゆえ「11月上旬」という発表にとどめていたと思われる。
現在、JRAでは年に4回の週末3連休開催が可能となっており、2017年の開催では11月3,4,5日が開催日となった。11月3日(祝・金)にJRAが開催されるのであれば、JRAネット投票での地方競馬発売が可能となる。そのJRAの2017年度開催日程の発表に合わせ、JBCの開催も11月3日と決定されたということのようだ。
そしてこの週のJRA開催は東京・京都・福島の3場。11月3日の開催で、関東圏の東京を外して京都・福島としたのは、JRA側でもJBC大井開催に対して配慮をしたものと思われる。
そして気になるのは、JBC・3レースの発走時刻だ。ここ2年ほど、南関東ではナイター開催期間中であっても祝日については、売上げ・集客面から、その日だけ昼間(もしくは薄暮)開催を行うようになった。実際に今年の大井開催でも、レディスプレリュードが行われた9月19日、東京盃が行われた9月22日は、ナイター開催期間にもかかわらず、ともに祝日のため昼間開催となった。
昨年、やはり11月3日(祝・火)の大井開催だったJBCでも、その日だけ薄暮開催として行われた。さて、来年のJBC大井開催の発走時刻はどうなるのか。昨年は、レディスクラシック=8R(15:10)、スプリント=9R(15:55)、クラシック=10R(16:40)という発走時刻で、その後に条件戦が2レース行われている。しかし来年はJRAでも開催がある。昨年と同じ発走時刻ではJBC・3レースのうち2レースが、JRAがまだ開催している時間帯に入ってしまう。売上げを考えれば、JRAの開催時間中には組みたくないはず。ならばJBC・3レースは、JRAの全レース終了後、10〜12Rに組まれるのではないかと思うのだが、どうだろう。
JRAネット投票で地方競馬の発売が始まって以降、地方競馬の開催日程や発走時刻の設定は、まるでパズルのようだ。曜日や祝日、季節によって発走時刻が変わることに対して、わかりにくいというファンの意見もたしかにある。しかし売上げを第一に考えるとそうしたことも仕方ないのだろう。
来年のJRAの開催日程では、以前からスポーツ紙などで報じられていたとはいえ、一番のサプライズは年末の平日ど真ん中、12月28日(木)の開催だろう。地方競馬的には、これまでは園田競馬場のJpnIII、兵庫ゴールドトロフィーが多く行われてきた日付だ。阪神、園田という同じ県内の、しかも至近での同日開催は考えにくい。可能性があるとすれば、その日だけ園田のナイター開催だろうか。しかし園田のナイターは地域住民との折衝を重ねた上で金曜限定となった経緯から、それも相当に困難と思われる。おそらくJRAと兵庫県競馬組合でもすでに調整は行われているものと思うが、さて、来年の園田年末開催はどうなるか。この年末の平日JRA開催は、大井、笠松の開催にも影響がありそうだ。