シュヴァル「消し」キタサン、リアル「軽視」で狙いはパワーか瞬発力か!?/ジャパンC
東出ヒロ 寒い、寒い!
netkeiba編集部(以下:編) あっ、東出さん、おはようございます。なんだか先週と似たような登場ですが、確かに寒いですよね。しかも東京では54年振りという11月の初雪ですから! 私が編集部に来るまでも、靴がびしょびしょに濡れたり、手がかじかんだり、散々でした。
名波アカリ まったく、編集さんまでそんな情けないことを言って……わたくしにとって雪(ゆき)=幸、降ってくれると心が温かくなるぞ。
編 そういえば名波さんは長野県出身ですものね。ご幼少のころから、雪には親しんでいたのでしょう。
東出 あ〜だから色白なんだね〜!
名波 き、き、きさまっ!
東出 またまた赤くなっちゃってー。
編 だんだんセクハラに近くなってきましたよ……さて、ここで先週の振り返りをすると、ターゲットレースのマイルCSは、名波さんがスノードラゴン、東出さんがダコールを推奨しました。そして…スノードラゴン17着、ダコール14着という結果に終わり、なんと今回も勝敗つかず。いや〜穴党対決はこういうことがあるから怖いですね。
名波 申し訳ない……言い訳するつもりはないぞ……。
編 いやいや、名波さんは今回も消し馬のフィエロが5番人気で6着ですから。今週も楽しみにしていただいている読者の方もいると思いますよ。
東出 消すだけだったらオレにもできるんだけどなー。
編 東出さんの消し馬にも興味はありますが、ひとまずは穴馬に集中して、リニューアル後の初白星を早くあげてくださいね。ということで、今週はジャパンCの予想をお願いします!
「スローの瞬発力勝負」想定ならば輝くのは……!?
名波 アルカセットの衝撃的なレコードVが11年前の2005年、そして外国馬が馬券に絡んだのは06年3着のウィジャボードが最後。過去20年では10頭が馬券に絡んでいますが、ほとんどが英国調教馬か「5馬身違う」といわれた名手・デットーリ騎手の騎乗馬で、例外は2頭の2着馬(02年サラファン、99年インディジェナス)だけ。英国調教馬もデットーリ騎手の騎乗馬もいない今年、やはり日本馬が中心となるでしょう。
そこで、わたくしの推奨馬は予想オッズ8番人気のルージュバックとなります。近年のジャパンCはスローの瞬発力勝負になることが多く、それもあってか過去10年、牡馬・セン馬が勝率3.5%、複勝率14.0%に対し、牝馬は勝率20.0%、複勝率40.0%と圧倒的な好成績を収めております。
そして末脚の爆発力と言えば、この馬ではないでしょうか。エプソムCは上がり32秒8、毎日王冠は33秒4という驚異的な末脚で東京コースの重賞を連勝。前走の天皇賞もラスト400mまで進路を探すような状況ながら、上がりは5位の33秒9。勝ち馬とのタイム差も0秒6と大きく崩れてはおりません。着順・上がりともに上回ったリアルスティールは確かに強敵ですけれども、あちらは2000mくらいがベストと陣営も認める中距離馬なだけに、距離適性面でこちらに分があるのではないでしょうか。オークス2着の舞台でルージュバックの逆転も大いにあると存じます。
編 前走が人気を背負っての敗戦だっただけに、ここは一気に気楽な立場になるでしょうね。確かに人気の盲点となりそうです。
名波 さらに付け加えさせていただきますと、予想オッズ5番人気のシュヴァルグラン。今年のアルゼンチン共和国杯は、重馬場だった15年を除くと過去10年で最も遅い勝ち時計でした。レースの上がり3Fが34秒2、シュヴァルグラン自身の上がりが33秒7でしたが、同日の2歳戦・百日草特別でそれより速い上がりが出ている馬場状態も考慮すると、レースレベルには疑問符がつくと存じます。
編 今週の消し馬も参考にさせていただきましょう。では、東出さん、よろしくお願いいたします。
東出 う〜ん、ルージュバックとはいえGI未勝利だし、今年の牝馬はどうかなぁ……ということでオレは牡馬を狙っていきます。それも今春「最強世代」といわれた現3歳世代で! その1頭とは、予想オッズ