東出ヒロ　あいたたたた……。

netkeiba編集部（以下：編）　東出さん、懲りないですね〜。どうせまたセクハラ発言して、名波さんのお仕置き受けたんでしょう。

東出　そうじゃないんだよー。

名波アカリ　む。たまたま駅で会ったので、編集部まで一緒に歩いてきたのだが、この男、すれ違う女性という女性にいやらしい視線を送るのでな、ちと懲らしめてやったのだ。

東出　そんないやらしい視線なんて送ってないのになー。綺麗だなーとか、スタイル良いなーとか思って感心していただけなんだけれど。

名波　それがいやらしいというのだ！

編　う〜ん、でも名波さん、そこは難しいところですね。私だって、美人さんとすれ違えば、思わず振り返って見てしまったりしますから。

名波　そうなのか？

東出　そうだ、編集さん、アカリちゃんをその美人さんだと思って、見てみてよ。……アカリちゃんが向こうから歩いてきて、そして編集さんの立ち位置は……。はい、じゃあスタート！

名波　（編集の横を通り過ぎる）

編　（思わず振り返る）

東出・名波　うわっ、いやらしい……！

編　コホン……さて、ここで前回の振り返りをすると、ターゲットレースのAJCCは、名波さんがクリールカイザー、東出さんがナスノセイカンを推奨しました。そして……クリールカイザーが12着（10番人気）、ナスノセイカンが6着（9番人気）という、ひじょーに残念な結果に終わりました。おふたりとも、そろそろ当てていただかないと、連載打ち切りにしますよ！

東出　……いやらしいって言われたの、根に持っているでしょー。

編　ぜんっぜん根に持っていません！　今週は根岸Sですからね、気合い入れていただかないと、打ち切りにしちゃいますよ！

名波　根に持っているな……。

G1の前哨戦、ここ勝負の馬とは……!?

名波　カフジテイクにベストウォーリアと、なかなか骨っぽいメンバー構成になった今年の根岸S。ともすれば実績馬に食指が伸びそうですが、ここには興味深い伏兵馬がおります。netkeiba予想オッズ12番人気の、モンドクラッセ。
　前走のチャンピオンズCは、5-6F目で11秒8のハイラップが刻まれ、ラスト3Fで12秒4-12秒3-13秒0と時計がかかるスタミナ比べ。最後方にいたサウンドトゥルーにとって絶好の展開となりました。逃げたモンドクラッセは着順（10着）こそ振るいませんでしたが、自身にとって厳しい展開になりながら、勝ち馬と0秒6差というのは大健闘でしょう。
　今回は初距離になりますが、持ち味であるスピードの持続力が生きる可能性は大いにあると存じます。また昨年の大沼Sでは2番手からの抜け出しでレコード勝ち。つまり何が何でもハナというわけでもありません。
　根岸Sは過去10年、距離短縮の馬が勝率15%、複勝率28%、さらに単複回収率ともプラスと好相性。直線の坂もあり、字面の「1400m」よりも、さらにスタミナが要求されるコースでもあるので、モンドクラッセにとって格好の舞台となるのではないでしょうか。

編　一昨年の500万下〜1600万下の3連勝は鮮やかでした。ハマれば地力を見せるタイプだけに、確かに忘れた頃の一発が怖いですね！　そして今週の「消し馬」は？

名波　今週こそは自信の消しで臨みたいと思います。その馬はベストマッチョ。5戦4勝という底を見せていないキャリア面が注目を集めていますが、時計から推察されるレースレベルはいずれも標準の域を出ていません。2走前の勝ち時計は1分22秒4(自身の上がり35秒2)ですが、同日の準OPを勝ったラストダンサーは1分22秒2(同34秒6)、翌日のOP特別を勝ったカフジテイクは1分22秒0(同34秒4)。前走は翌日には馬場が乾いたこともあり時計比較はしづらいですが、2・3着馬は人気薄でいずれも次走大きく着順を落としており、メンバーレベルが高いとは言えませんでした。ここは人気になっても軽視で良いと存じます。

編　現在、予想オッズ3番人気。この馬を消せると馬券作戦が立てやすそうですね。ありがとうございます。では、お次は東出さん、よろしくお願いいたします。

東出　14年は8番人気のノーザンリバーが2着、15年は15番人気のアドマイヤロイヤルが3着、そして昨年は6番人気のタールタンが2着と、穴馬台頭もじゅうぶんあり得る根岸S。フェブラリーSの前哨戦だけに、本番狙いの実績馬よりも、ここ勝負の馬を狙うのが穴の鉄則！　そしてオレの狙いは、予想オッズ7番人気の