桜花賞は◎レーヌでズバリ! 皐月賞は「先手のとれる」穴馬で勝負!!
東出ヒロ いや〜今週は、びっくりするニュースがあったね〜。
netkeiba編集部(以下:編) ああ、フィギュアスケート・浅田真央選手の引退のニュースですね。十代の頃からメディアに取り上げられて、二度のオリンピックを経験して、もう26歳なんですものね……。低年齢化が進んでいる女子フィギュアスケートの選手のなかでは、ベテランといっても差し支えない年齢ですから。でも、あの真央選手が……という衝撃はありましたね。
名波アカリ 年齢を増すごとに表現力が向上していて、胸に迫るような滑りが魅力的だった。浅田真央さんらしい滑りを、もっと見ていたかったな。
東出 そうそう、トリプルアクセルが代名詞と言われているけれど、バンクーバー五輪の銀メダルも、ソチ五輪のフリーも、マオちゃんらしい真摯さというか、フィギュアへの一途な想いが演技にあらわれていて、それが感動させられるんだよね!
編 いつも笑顔で、真摯に物事に取り組む……古き良き日本人らしさというか、強い大和撫子像を、われわれは浅田真央選手に見ていたのかもしれませんね。
東出 強い大和撫子といえば、皐月賞にも出てくるね、ファンディーナ!
名波 うむ。前走のフラワーCは、ほぼ持ったままで0秒8差の圧勝。先頭に立ってから後続を突き放すまでの脚色がなにより強烈で、まさに他馬が止まっているかのような錯覚すら覚えた。それもそのはず、上がり3ハロンには11秒2のラップがあり、中山の急坂では出色の数字だからな。
東出 懸念をあげるならば、中山の2000mというタフな条件で、牡馬にもまれてどうか、というところだろうね。でも、逃げてしまえば……という考えもある。
編 はい、もちろん今週のテーマはファンディーナが出走する皐月賞です。ですが、このコラムはあくまで穴馬推奨ですので“当然”ファンディーナ以外の馬を取り上げてくださいね。
東出 先週はレーヌミノル推奨で気持ちよく1着(8番人気)だったからね、それ以上に配当妙味のある馬を用意してあるよっ。
名波 わたくしのアエロリットは5着(6番人気)。3着のソウルスターリングとは0秒1差……その悔しさを今週にぶつけるぞっ。
編 大阪杯では名波さんのステファノスが2着(7番人気)、桜花賞でも東出さんのレーヌミノルが1着(8番人気)と良い流れできていますから、今週もぜひ、よろしくお願いいたします!
◆重要なのは「スピードの持続力」と「先行力」
名波 牡馬三冠のなかでも「一番速い馬が勝つ」といわれる皐月賞は、ペースが上がりやすく、スピードの持続力が問われるレースです。さらに直線の短い中山というコース形態上、Sペースになれば瞬発力よりも先行力が問われるのも特徴といえるでしょう。
しかし今年は最重要トライアルである弥生賞が例年以上のSペースで行われ、また注目を集める牝馬ファンディーナもSペースしか経験しておらず、一筋縄ではいかないレースだと考えております。
そんな混戦を断つ穴馬として、わたくしはクリンチャーを抜擢したいと存じます。新馬戦こそ初めての競馬に戸惑ったようなレース振りで大敗(12着)を喫しましたが、叩かれた2戦目以降は競馬ぶりが一変し、それぞれ2着に0秒5差、0秒7差と、続けての圧勝。前走のすみれSは歴代で2位の好時計でしたが、週中の雨の影響で時計がかかる馬場だったこともあり、より評価して良いと存じます。
レース内容も2-3番手追走から押し切り、4馬身差で圧勝という、高く評価できるもの。本馬の持ち味である、スピードの持続力と先行力は、皐月賞の舞台で大いに生きるものと存じます。
編 クリンチャーはnetkeibaの予想オッズでは13番人気ですから、まさに人気の盲点といえそうですね。父ディープスカイというのも、祖父アグネスタキオンの皐月賞を思い起こさせて、ドラマがありますね。では、消し馬はいかがでしょうか?
名波 予想オッズ3番人気のカデナです。弥生賞の勝ち時計は2分3秒2ですが、これは良馬場の2000mで行われた中で歴代最も遅い時計。この時点でペースの上がりやすい皐月賞には繋がりにくいものと予測できます。さらに本馬の上がり3Fは34秒6でしたが、同日は3歳未勝利(1800m)の勝ち馬が35秒1、古馬1000万(1600m)の勝ち馬が34秒7という上がりを繰り出しており、カデナが出色の末脚だったという評価にもならず、レースレベル自体を疑問視したいと存じます。
編 ムムッ、弥生賞で消し馬指名して勝たれてしまいましたが、もう一度勝負、ということですね。ぜひ、参考にさせていただきます。ではお次は東出さん、よろしくお願いします!
東出 父ハーツクライ×母父Unbridled's Songという配合ではスワーヴリチャードがより注目を集めているけれど、オレのイチオシは