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【海外修行での変化】第3回『グループLINEで吐きだした本音“悔しすぎて泣きそうやねんけど”』

  • 2018年02月01日(木) 18時01分
up to ME!

▲「悔しすぎて泣きそうやねんけど…」感情が抑えきれなかった出来事とは


オーストラリアに渡って3週間目に、実戦のチャンスを得た小崎騎手。そこで2着に健闘。早くも手応えをつかんだか、と思ったものの、その後が善戦止まり。乗り替わった地元のジョッキーに目の前で勝たれてしまいます。悔しいレースが続き、敗因を「判断力と技術の甘さ」と分析した小崎騎手。「本当に泣きそうで、日本であんな感情になったことはないです」という赤裸々な思いを明かします。 (取材・文:不破由妃子)


向こうのジョッキーは馬を動かします


──渡豪して3週間目に初騎乗。クリス・ウォーラー厩舎のRaise an Armyという馬でしたが、いきなり2着にきましたね。手応えをつかんだのでは?

小崎 そのレースは内枠だったので、レースがしやすかったのもありますね。

──その馬は次走も小崎ジョッキーが乗って2着で、その次のレースではブレントン・アヴドゥラ騎手に乗り替わって…。

小崎 勝たれましたねぇ。しかも、2度目の2着のあと、「次はこうやって乗ろう」と考えていた競馬があって、まさにその競馬で勝たれてしまったので…。

──それは悔しい。

小崎 もちろん勝たれたら悔しいなという思いもありましたけど、同じレースに乗っていて、しかも真後ろにいたので、彼がどういうレースをするのか楽しみでもあったんです。結果的に、「ああ、こうやって勝つのか」とすごく勉強になりました。ブレントンはまだ26歳くらいなんですけど、シドニーで今、すごく注目されているジョッキーで、やっぱりめっちゃ追えるんです。

──小崎ジョッキーが騎乗して連続2着だったレースとは、具体的にどんなところが違ったんですか?

小崎 僕が2着だった2戦は、直線まで待ってしまったんです。でも、ブレントンは早めに惰性を付けて、直線で完全にスピードに乗り切れるところまで持っていって。

──それがオーストラリアでの勝ちパターンなんですね。

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1995年5月13日、滋賀県生まれ。父・小崎憲はJRAの調教師。同期は松若風馬、石川裕紀人ら。2014年に栗東・村山明厩舎所属でデビュー(現在はフリー)。同年2月、調教中の怪我で同期よりデビューが1か月遅れたが、騎乗初日に父の管理馬で初勝利を挙げ、1年目は38勝を挙げる活躍を見せた。デビュー4年目の2017年、長期海外武者修行を決意。

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