「極」シリーズはもちろん、RB STRIKEやアルゴスピーダーといった高精度指数ソフトは、こうした落ち着いた開発環境で制作されている。
販売開始2週目で早くも売れ筋トップを獲得した究極の指数予想
今年年頭にスタートして以来、多くのファンを虜にし続けている新たな指数予想、それが「極」命中モードと「極」爆裂モードだ。的中率に特化した前者に対し、後者は高額配当の的中に長けたスグレモノで、発売開始以降、ここまで快調に的中を重ねてきた。今回は、その開発者を直撃! 完成に至るまでの開発秘話をうかがった。―――そもそも「極」とはどういう商品なのですか?「競馬界に存在する精度の高いさまざまな指数をブレンドすることで、オリジナルの指数を簡単に生み出せることができる商品です」
―――名前の由来は?「数ある指数の頂点を極めたいという思いから『極』と名付けました。名前負けしないポテンシャルのあるソフトだと思っています」
―――開発に至った経緯を教えてください。「弊社が公開しているソフトで『RB☆STRIKE!』(JRA-VANデータラボの人気ランキング2位)という期待値投票ができるソフトがあります。期待値投票とは『儲かる馬券だけを買いましょう』という買い方で、出走馬の能力を分析、そこから各馬の勝つ確率を算出、最後にその確率に見合うオッズかどうかを判断して得になっている馬券だけを買うという手法です。例えば、勝つ確率が50%だとされる馬がいたとしたら、オッズが2倍を超えるときだけ買ってそれ以外は見送ります。
ただ、この買い方は『期待値の高い馬券が多く買われるとオッズが下がり、期待値の低い馬券になりやすい』という問題を抱えています。期待値投票をしている人の多くは、『RB☆STRIKE!』などの特定の指数をもとにして買っていますから、多くのユーザーが同じような馬券を買うことでオッズが下落し、儲かるはずの買い目が儲からなくなるという結果に陥りやすいのです。
この問題を解決するためには、新たに指数を開発し、その指数で買ってくれるユーザーを増やして買い目を分散させることができればいいのですが、そう簡単に買い目を分散させるほどの精度の高い指数を開発することはできません。
そこで考え出したのが、すでに世の中にあるさまざまな指数をユーザーが自由な比率でブレンドさせ、それをオリジナルの指数にすることができれば、他人と買い目がかぶりにくくなるのではないかと思い、開発に至りました」
―――すると、狙いとなるユーザーは“従来の期待値投票で勝ちづらくなった競馬ファン”ということになりますね。「その通りです。従来の期待値投票ソフトとの大きな違いは、ユーザー自身が高精度のオリジナル指数を簡単に生み出せるようになったことです。これにより、複数の指数をユーザーが比率を自由に調整してブレンドできますので、他の人と買い目をかぶりにくくさせるのは割と簡単にできるようになり、オリジナルの指数で予想することが可能になりました」
―――命中モードと爆裂モードの差はどこにありますか?「的中率の向上のみを目指した場合、どうしても低配当の馬券も含まれてしまい、回収率も下がってしまいます。反対に高配当馬券を中心にすれば当たりにくくなります。『極』の命中モードと爆裂モードでは、回収率と的中率のバランスが変わるようにブレンドされています」
開発途中の画面。開発者がさまざまな試行錯誤を繰り返しながら、「極」シリーズは誕生した。
印と買い目が異なる背景には綿密に計算されたアルゴリズムの存在が
―――買い目の算出方法とそのメカニズムを教えてください。「買い目の算出方法ですが、順を追って説明しますと、まず指数ごとに各馬の能力値の合計が100%になるように調整します。続いて、各指数をユーザーが設定した比率でブレンドし、その後に各馬の勝率を求めます。その勝率を使って単勝から3連単まですべての買い目の的中率を求めます。すると、必然的に損益分岐点オッズ(儲かる境目のオッズ)が算出されますので、これとオッズを比較し、期待値の高い買い目を抽出しています」
―――指数ソフトの場合、配当妙味を勘案して、印と買い目が異なっているという事例を往々にして見かけます。印と買い目が一致しない事例について、どういう仕組みになっているのか? 具体的な的中事例(2月11日東京7R芝1800m)をもとに、なぜその馬を◎に指名できたのか、教えていただけますか?「このレースでは、爆裂モードの指数上位馬は4頭いました。5番モレッキ(3番人気)、6番ジュンヴァリアス(7番人気)、11番プレイヤーサムソン(4番人気)、16番サトノマックス(1番人気)です。このなかで5番はやや下でしたが、ほかの3頭の指数は拮抗していました。11番は4番人気、16番に至っては1番人気でしたので、最も人気薄(単勝17.8倍)の6番ジュンヴァリアスに妙味があり、◎を打ったと考えられます」
40万近い配当を容易に仕留められるのも指数ソフトならでは。このレースでも人気薄にしっかりと印を回して、高額配当に結びつけた。
さらなる進化を続ける指数予想が目指すところとは?
―――開発に際して苦労した点は? 「苦労した点はいくつかあります。1つは、各指数の成り立ち(設計思想)が異なるものをどうやってブレンドすればいいのか、という点です。Aという指数が各馬の能力を示す値が平均100くらいで、Bという指数が70程度の場合、単純にブレンドしてしまうと、A指数の影響が大きくなってしまいます。そこでブレンドする前に、いったん指数ごとに各馬の能力値のシェア率を求め、そこからブレンドするという手法にしました。
例えば、ある指数の各馬の能力値が以下のように分散していた場合、
馬1 79.6
馬2 70.0
馬3 67.3
馬4 68.4
馬5 65.5
馬6 69.6
馬7 60.2
下記のように、能力値のシェア率が100%になるように調整します。合計すると100%になります。
馬1 25.2%
馬2 15.6%
馬3 12.9%
馬4 14.0%
馬5 11.2%
馬6 15.2%
馬7 5.9%
この作業を、ブレンドする他のすべての指数でも行ってからブレンドしています。
他にも、指数ごとにデータ管理の仕方は当然違いますし、新馬戦に対応していない指数はどうするか、当日のレース発走前にならないと更新されない指数など、『極』の開発では、各指数のさまざまな違いを把握して標準化することに心血を注ぎました」
―――実際、他のソフトなどと比較して、本当に回収率や的中率は向上しているのでしょうか? 「2017年の中央競馬の例を挙げると、RB☆STRIKEとある指数をブレンドをした『極』で検証したところ、それぞれ指数上位3頭を投票した場合、回収率、的中率ともに向上しているという結果が出ました。具体的には、RB☆STRIKE!の指数上位3頭を購入した場合、回収率82.1%、的中率54.8%でしたが、それに対し、あるブレンドの「極」の指数上位3頭は回収率88.2%、的中率55.6%という結果になっています」
―――少し意地の悪い質問になってしまいますが、ここまで話を聞いてきますと、「極」は従来の指数ソフトの改良版で、「極」だけで予想してもいいのでは? と思えるのですが、従来の指数ソフトを使うメリットはあるのでしょうか? 「あくまで、『極』は指数と指数を“ブレンド”して運用することが前提になります。ですから、従来型の指数ソフトのみを使用する場合と回収率や的中率は異なってくるのは当然で、むしろ単体で使用したほうが成果が高いケースも見られます。例えば、指数が最高90、最低を40に設定しているAB値マスターは単体でも回収率、的中率ともに高い商品ですし、元祖期待値投票のRB☆STRIKE!は的中率こそ控えめですが、一発の破壊力が凄まじい商品です。ALGO SPEEDERは、馬場差やレースごとの補正をすることで驚異的な的中率を実現しました。このように指数ソフトにもそれぞれ個性があるので、ケースバイケースで使い分けるのが賢明といえます」
―――今後の課題は?「『極』が公開されてからまだ2カ月くらいですが、課題はすでにいくつかあります。まずは『極』で使える指数を増やすことです。現在は12種類の指数をブレンドすることができますが、現在、計画に挙がっているだけでも5〜6種類は対応できます。これによって、さらに他のユーザーと買い目がかぶらなくなることが期待でき、ウマい馬券ユーザーの回収率にも良い影響を与えることに繋がるのではないかと思っています。
次に、現在は1つのパターンしか使うことができないブレンドの設定を、状況に応じて使いわけることを可能にすることです。例えば、中央の馬券を買うときは、RB☆STRIKE!とデータマイニング対戦型をブレンドし、地方の馬券を買うときは、RB☆STRIKE!とALGO SPEEDERをブレンドするといった具合に、同時に複数のパターンを同時に運用することで、より多くのユーザーにご満足いただけると考えています。これも多くのユーザーからご要望をいただいており、優先度の高い課題と捉えています」
「極」シリーズは、指数をブレンドすることでオリジナルの指数を作り出せるのが大きな魅力だ。
的中に特化した「極」命中モードの予想を見られるのは『ウマい馬券』だけ! 高額配当を狙い撃ちする「極」爆裂モードは『ウマい馬券』で予想を公開中!